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フォトエッセンス 作品撮影テクニック講座 (1-2) ~写真とは。(主光と補助光)

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Posted by Velvia

2013年7月16日 公開

写真とは、“光を写すもの”。

写真は、物体に反射した「光」を画(え)に変換する機械です。

つまり、写したいモノを写すのではなく、写したいモノの光を写すのです。でも、「光を写すってどういうこと?」と疑問を持たれるかもしれません。しかし、それは後々わかってくるものなので、今理解しようとしなくても構いません。 ただ、「写真において光は最も重要で、基本中の基本である」ということを覚えておいてください。そこで、まずは光を準備しましょう。

※光は、広義の電磁波のことで、人間の目で見ることができる可視光線や、それ以外の紫外線(UV)や赤外線(IR)、レントゲンで使う X 線やガンマ線といった波長の違いで様々な光が存在します。

写真では、こういった電磁波の波長の違い(光のスペクトル)も白黒写真では特に、パンクロマチックやオルソクロマチックなどと関連して重要なのですが、本撮影術では、そういったややこしい理論は置いておいて、カンタンにご説明したいと思います。カメラにまったく知識のない人向けに、写真学校やスタジオなどで学ぶような手順と理解内容とは大きく異なる構成で説明していますので、本格的に勉強したい方には不向きかもしれません。


かたい光と、やわらかい光ありき。

光には、写真に大きな影響を出す、2 つの光があります。
雲ひとつ無い空の太陽光(直射日光)のような「硬い光」と、雲に遮られた太陽光のような「軟(やわ)らかい光」です。

硬い光(硬調)

ハイ・コントラスト(高明暗差)

硬い光は、「光源(太陽や電球)から発せられた光が、直接被写体に当たる状態」で、光が直接当たった部分と影になった部分の明るさの差が大きく、そしてハッキリと分かれた画になります。このような光を「硬い光」と表現します。

軟らかい光(軟調)

ロー・コントラスト(低明暗差)

一方、軟らかい光は、「光源(太陽や電球)から発せられた光が、雲などで反射・拡散され、間接的に被写体に当たる状態」で、光は被写体に滑らかに当たるため、光の当たった部分と影になった部分の差がなだらかになります。このような光を「軟らかい光」と表現します。


硬い光で撮影した写真は、頻繁に「硬調(こうちょう)な写真」と表現され、明るい部分と暗い部分の差(明暗差/コントラスト)が極端です。逆に、軟らかい光で撮影した写真は「軟調(なんちょう)な写真」と表現され、明暗の差が少なく、明るさが均一です。

小物撮影はもちろん、一般的に商品を説明するための写真では、ほとんどの場合で硬い光より、軟らかい光が必要です。これは、軟らかい光のほうが被写体を隅々まで見ることができ、質感などがよく写り、伝えやすいためです。

自分の作品に合う光が、硬いものか軟らかいものか選んで、それにあった光源を用意しましょう。
(どちらが合うかわからない場合は、実際に両方の光で写してみましょう)

※必ずしも硬い光で撮影するから硬調な写真になったり、軟らかい光で撮影するから軟調な写真になるわけではありませんが、一般的な写真では硬い光で撮れば硬調、軟らかい光で撮れば軟調に写ります。

光の「かたさ」だけで印象は 180 度異なる。

既にお気づきの方もいるかもしれませんが、晴れの日の太陽光下は「硬い光」で撮影でき、曇りの日の太陽光下では「軟らかい光」で撮影できます。実際に黒白のモノトーンであっても、直射日光の硬い光で写したものは夏のイメージとして使われ、曇りの日の軟らかい光で写したものは、冬のイメージとして使われます。

また、自然と硬調な写真は「晴れた日」や「まぶしい光の中」というイメージが自然と湧き、軟調な写真は「雨・曇りの日」や「部屋の中、光に包まれているよう」というイメージが自然と湧くのです。

晴天の下は硬調になる

硬調な写真は、強い光・直射日光のイメージで夏っぽく、力強くなりますが、被写体の質感・詳細は伝わず、影のところは、ほとんど写りません。

曇天(どんてん)の下は軟調になる

軟調な写真は、弱い印象になりますが、全体に光が均一に当たるため、影もなく、被写体の質感・詳細が伝わり、作品の写真としては向いています。


主光と補助光

光を中心に考えるなら、細部(ディテール)を自然な形でしっかり見える形で撮影すること、作品の色が本来の色で撮影すること、それらによって、より魅力的に撮影することが重要です。これらはいずれも、軟らかい光で、優しく作品を包み込むように撮影することが大切です。
ライティングと言われる観点から言えば、エッジを出すとか、理論的に考えていく方法もありますが、本ガイドではやや噛み砕いで感性的な部分からご紹介していきます。

基本は主光と補助光

我々が普段から見ている自然の景色は、真っ暗闇の中で一点から注がれる直線的な光だけではありません。

唯一の光源(主光)である太陽からの直射光は、地面や物体その他様々なものに反射した光によって反射して、それが見る物に対してあらゆる方向から降り注いでいます。 このような自然な光全体を「自然の環境光」と呼び、写真はこれに学んでいます。

自然光の環境光

自ら発光して主として被写体を照らす光源を「主光(キー・ライト)/Key Light」と呼び、その光が物体で反射した光を「反射光」と呼びます。
また、主光以外である反射光等の間接的な光を、広義に「補助光(フィル・イン・ライト)/Fill In Light」と呼びます。

補助光は、意図的に主光の影になっている部分を明るくするために用意された光以外については、「環境光(アンビエント・ライト)/Ambient Light」と呼びます。

自然界でも写真でも、直接被写体を照らす主光と、間接的に照らす補助光によって構成されています。

補助光の効果を知る

主光の硬い光だけで撮影。

いわば、太陽の直射光だけで撮影したもの。ドラマチックですが、現実味のない世界。

反射板を置いて補助光を加えて撮影。

主光が、反射板で反射して、自然な光になった。

上の写真のように、主光だけで撮影した左写真よりも、右写真のように反射板によって反射した光が、影となった部分に回り込むことで自然に見えます。

しかし、上の写真で見るように、自然に見えるものの影になって見にくい部分や、立体感がややわかりづらくなっています。
これは主光が硬い光であるためです。前述でご紹介したとおり、小物撮影はもちろん、一般的な商品写真では、ほとんどの場合で硬い光より、軟らかい光が必要です。


軟らかい光の効果

そこで、主光を軟らかい光にすることで、立体感を感じるなめらかな光の陰影で、なおかつ影の部分まで明確に見える形にすることができます。

軟らかい主光でけで撮影。

主光だけでも、光が回りこんでおり、陰影がなめらか。

軟らかい主光と軟らかい補助光で撮影。

主光が軟らかいので、反射光も軟らかい。

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