「相棒シーズン11」第18話「BIRTHDAY」のネタバレあらすじと感想です。
相棒11の最終回ネタバレ&感想はこちら(↓)
2012年放送・12月5日放送「相棒11」・第8話のあらすじとネタバレ感想です。
8話は「棋風」ということで、将棋を題材にした話でした。
今回の真相は、はっきり言ってよくある「あぁ~元を正せば殺さなくてよかったのにね~」っというパターンの話です。
色んな誤解や勘違いが重なって起きてしまった事件。
犯人も、早い段階で予想がついてしまいました。実際、予想通りの人物が犯人でしたし・・・f^_^;
蛍光灯の偽装トリックを一発で見破る右京がさすがすぎる
本エピソードはコンピューターVS人間の対決が大きなテーマでしたね。
将棋界の注目株である時田名人(竹財輝之助)と、人工知能を使った将棋ソフトとの対決が行われることが決まったある日、
対局を前に将棋ソフトの開発者で人工知能の研究者である安西(木下政治)が、研究室で遺体となって発見されることから事件は始まります。
当初は蛍光灯を取り換えようとして、誤って転落した事故死と思われました。
しかし、右京さん(水谷豊)と甲斐くん(成宮寛貴)が現場にやって来て、脚立代わりに使ったと思われた机の脚の裏に、蛍光灯が割れたと思われる破片が付いていることに右京さんが気付きます。
その為、殺人を事故に見せ掛ける為の偽装工作が成された疑いが出てきました。
さすが右京さんです☆
パッと見た状況だけで判断するのではなく、瞬時に気になった所を調べ、矛盾点を明らかにしていく辺りは流石です!
パソコンのシールを確認する右京さんがなんだか怖い
研究室のソファーからカティーナというユリ科の花の花粉が見つかったことから、将棋連盟の会長である曾根崎(園田裕久)が疑われます。
曾根崎が参加していたと証言したパーティー会場にあった生け花の中にそのカティーナがあり、そのパーティーで花粉を付けた曾根崎が安西の研究室を訪れたことが証明されました。
人工知能を研究する為には高額研究費がかかるので、その研究費を曾根崎に工面してもらう代わりに電脳戦でわざと将棋ソフトに負けさせて、時田名人を勝たせるという条件を出してきた安西。
曾根崎はその申し出は断り、そのまま研究室を出たと言います。
そして安西と安西の研究室の研究員たちがしていた途中の将棋盤を見て、今回事件の糸口となる将棋盤の傷と駒の配置についての証言で右京さんたちは何か気づいたようでした。
そして、安西の研究室のパソコンについている備品シールの有無について、右京さんがパソコン1台ずつシールを確認していく様子が何かに取り憑かれたようで、若干こわかったですね…。
今までの右京さんではないような、前回の幽霊屋敷の土を犬のように掘る右京さんに匹敵する違和感でした(;´Д`)
しかし、あんなに小さい備品のシールがついているかどうかに気づくなんて、右京さんの洞察力は今更ながら尋常じゃありません。
彩子を知らないフリする時田名人が怪しすぎる
そして次に疑われたのは将棋ソフトとの対決が決まっていた時田名人でした。
飄々として不思議な雰囲気の時田名人。
捜査一課の伊丹刑事たちが時田名人の自宅を訪ねると、そこにはすでに右京さんと甲斐くんが。
さすがですね☆
時田名人は犯行推定時間には自宅にいたと言いますが、マンションの防犯カメラには犯行推定時間に外出する時田名人の姿が映っていることが分かりました。
捜査一課が時田名人を取り調べしている間、右京さんたちは時田名人のことをくわしく調べるため将棋会館を訪ねます。
そこで右京さん達は将棋の専門雑誌の記事から、時田名人と同時期に奨励会の三段に昇段している坂口彩子(高野志穂)という女子高生の記事を見つけます。
当時、彩子は初の女性棋士の誕生かと騒がれた逸材でしたが、いつの間にか表舞台から姿を消してしまったらしいことを知ります。
その上、彩子の同期生から彩子と時田の対局の際、時田の番外戦術のせいで彩子が負けたのだという話を聞きます。
そして、その彩子が殺害された安西の研究室の研究員となっていることがわかります。
ところが、昇段試験で彩子と対局していたにもかかわらず、彩子のことを知らないと言う時田名人。
もうここで、大方事件の真相が分かりましたよね。
時田名人を応援する米沢さんが最高だった
そして、何だかんだで電脳戦が実現します。
人間が勝つか、人工知能が勝つかの対戦です。
人間の力を信じ、時田名人を熱狂的に応援する鑑識の米沢さん(六角精二)が面白かったです(^0^)
序盤は人工知能の将棋ソフトが優位かと思われましたが、最終的に時田名人の勝利で電脳戦は終了します。
対局後、彩子に真相を確かめる右京さんと甲斐くん。
自分を負かす為に当時の彩子の恋人に彩子と別れるよう言った卑怯な番外戦術をした時田名人を許すことが出来なかったことが、安西の殺害につながってしまったということでした。
研究資金の為に八百長をしようとした安西と、時田名人を負かしたいという気持ちで将棋ソフトの開発に全力を注いできた彩子との考えの不一致が招いた事件でした。
でも実際は時田名人は番外戦術を企てたのではなく、ただ彩子の当時の恋人が複数の女性と付き合っていたため、それを知った彩子が将棋に力が入らなくなってしまうことを心配して、先回りして恋人に別れるよう言ったというのが真相です。
でも彩子の当時の恋人の山口もいくらバイト先のマスターに言われたからといって、あっさり恋人と別れられるのだから、たいして彩子の事を好きではなかったのかもしれないですよねf^_^;
本当に彩子のことを好きなら、誰に何と言われようと別れたりしないはずです。
しかも他に付き合っている女性がいたというのですから、ちょうどいいと思ったのかもと考えてしまいました。
それに彩子と再会した時、山口は自分は別れたくなかったけれど、マスターから別れるよう言われたし、
そのマスターは時田から2人を別れさせるよう言われたのだと、彩子に言い訳のように伝えていました。
まるで自分は悪くないと言いたげで、嫌な感じです。
その上、時田が彩子との対局に勝つための盤外戦術だったのだろうと、時田のせいにしていましたね!
このことが原因で、彩子は時田のことを恨んでいたのに結局は勘違いというか、時田の善意が思わぬ悪意に捉えられてしまったということでしょう。
時田名人は問題をややこしくしすぎだと思う
にしても、時田名人もそんな大きな対局の前に彩子の恋人のことまで調べて、ややこしい根回しをするから番外戦術だなんて言われてしまうんですよ。
きっと同じ棋士の道を歩む同士として時田名人も彼女のため、ひいては彩子との対局を通して将棋を楽しみたい自分のためだと思ってしたのかもしれませんが、ややこしいことをするから誤解されてしまうんです。
電脳戦の最後の一手、それは将棋ソフトが考えた手ではなく彩子が考えた一手でした。
その自分が考えた一手で負けた彩子は、もう完敗を認め、自分の実力を知ったので素直に罪を認めたのでしょう。
時田名人も最後の一手が彩子の考えた一手だと気づいていたようで、
「一つ間違えれば負けるかもしれない土壇場でも怯むことなく踏み出してくる。彼女のそんな棋風が好きだった」と言っていましたね。
恋心とはまた違う、何というか本当に彼女との対局が、将棋が好きなんだろうなと感じました。
最後に花の里で、「将棋には棋風という物があり、指す人の癖やこだわり、信念が現れる。
棋譜を見ただけで誰が指した将棋か分かると聞いた事があります。彼女の場合、相手が誰であろうと真向から勝負する棋風でした。
その意味では彼女は自らの棋風から逃れられなかったのでしょうね」という右京さんに対し、
甲斐くんの「選択枝は粒子の数ほどあっても、結局は自分の生き方でしか生きられない」というやり取りになるほどその通りだなと、納得しました。
人工知能を研究し出来上がった将棋ソフトですが、結局は実に人間的な感情によって勝敗が決まり、事件も起こってしまったことに何だか皮肉なもんだなぁと思いました。
でも、今回は全体的に右京さんもそうですが、甲斐くんがあまり活躍できずに終わってしまってちょっと相棒らしくないあっさりした感じで、物足りない感じだったように思います。
次回の9話は甲斐くんが記憶喪失になるらしく、予想外の急展開に期待しています。
一言メモ:パソコンをチェックする右京さんが怖すぎた。ガクブル。

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