
『TENET テネット』のあらすじ(ネタバレあり)と感想、さらに難解なストーリーを理解するためのポイントを解説します。
『TENET テネット』を高画質&無料で視聴する方法を知りたい方は、以下をご参照ください。
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「ダークナイト」「インセプション」「インターステラー」などで監督を務めた、クリストファー・ノーランの完全オリジナルの新作アクションサスペンス映画「TENET テネット」(2020年9月公開)。
【参照】映画テネット・オフィシャルサイト
今までに観たこともないのような映像と、ストーリーは難解だけど抜群に面白くてクセになる話題になった本作。ネット配信がスタートして、再び注目集めています。
TENET、ジャスティス・リーグ、ダンケルク、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生、インターステラー、トランセンデンス、マン・オブ・スティール、サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ、ダークナイト ライジング、インセプション、ダークナイト、プレステージ、バットマン ビギンズ、インソムニア、フォロウィング、メメント
そしてこの映画のストーリー以外の大きな特徴が観終わった後、もう一度(二度、三度)作品を見直してその内容について誰かと話したくなること。
- ニールが初対面の主人公の好きな飲み物を知っていた理由は?
- スタルスク12の戦いで主人公たちを助けたあの人物は?
- 主人公がプルトニウム241を投げ込んだのは誰の車?
- カーチェイスのシーンで車が逆行してたけどなぜ?
- オペラで主人公のピンチに救ったあの人物は誰?
- 鍵開けが得意なニールが最後に向かった先は?
- キャットが観た海に飛び込む女の正体は?
一回観ただけどすべてを理解するのは困難で、すべての内容を誰かと語り合って答え合わせをしたくなります。

でもテネットはストーリーが難しくて、意味がわからないって聞いたんだけど…。
たしかにテネットは時系列も登場人物も入り組んでいる難解なお話です。
しかしただ単に難しいだけの頭でっかちな内容じゃありません。
専門的な知識がなくても、噛み砕いて観れば「そういうことか!」と納得できます。
さすが鬼才クリストファーノーラン、こんな作品を作り上げてしまうのですからとんでもない監督です。
ぜひ何度も視聴しても、この面白さとストーリーが分かった時のスッキリ感を味わって欲しい!
ただそんな何回も観る時間なんて無いよという方のために、本作のネタバレありのあすじ・感想、ストーリーを理解する上でのポイント、さらに無料で視聴する方法も紹介します。
「TENET テネット」のネタバレあらすじを知りたい方や、一度観たけどストーリーがよくわからなかったという方は、お金をかけずに無料で観たい方はぜひチェックしてください。
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- 1 「TENET テネット」の基本情報
- 2 「TENET テネット」の主要な登場人物紹介・キャスト紹介
- 3 『TENET テネット』のあらすじ【ネタバレあり】
- 3.1 【ネタバレあらすじ序章】オペラハウステロ自体が任務の適性を見極めるテスト
- 3.2 【ネタバレあらすじ2】研究施設で時間が逆行する武器の存在を知る
- 3.3 【ネタバレあらすじ3】相棒ニールとの出会い
- 3.4 【ネタバレあらすじ4】空港での時間を逆行する黒づくめの男の戦い
- 3.5 【ネタバレあらすじ5】セイターが求めていたのは「プルトニウム241」ではなかった
- 3.6 ネタバレあらすじ6:時間軸と敵味方が入り乱れる怒涛のカーチェイス
- 3.7 【ネタバレあらすじ7】オスロ空港の黒づくめの男の正体は主人公
- 3.8 【ネタバレあらすじ8】謎のパーツは世界消滅させるアルゴリズム
- 3.9 【ネタバレあらすじラスト】スタルスク12の戦いで主人公を救った男の正体はニール
- 4 『TENET テネット』のストーリーを理解する上でのポイント・鍵を解説
- 5 『TENET テネット』を観た感想
「TENET テネット」の基本情報
「TENET テネット」の作品基本情報は次の通りです。
- 作品名:TENET テネット
- 公開:2020年
- 監督:クリストファー・ノーラン
- 脚本:クリストファー・ノーラン
- 配給:ワーナー・ブラザース映画
- 時間:150分
「TENET テネット」の主要な登場人物紹介・キャスト紹介
主人公・名もなき男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)
本作の主人公・役名は無し(名もなき男)。初登場シーンでも「アメリカ人」と呼ばれ、その後も名前が出てこない。
CIAの工作員だったが人柄・作戦遂行能力を見込まれ、とてつもない重要任務にスカウトされる。
演じるジョン・デヴィッド・ワシントンは「トレーニング デイ」でアカデミー主演男優賞を獲得した名俳優デンゼル・ワシントンの長男。
彼はモアハウス大学にアメリカン・フットボール特待生として入学、その後はプロ選手としてセントルイス・ラムズで活躍したゴリゴリのアメフトプレイヤー。
アメリカンフットボールのプロ引退後、本格的に俳優としての活動をスタート。本作でも鍛えられた肉体を活かして、激しいアクションシーンをこなしている。
ニール(ロバート・パティンソン)
主人公(名もなき男)が重要任務を任されて以降、行動を共にするパートナー(相棒)のニール。
なぜか初対面の主人公の飲み物を好みを知っているなど怪しい面もあるが、頼りになる敏腕エージェントのため名もなき男も徐々に彼を信用するようになる。
演じるのは「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でハリーの2学年の上のセドリック・ディゴリー役を務めたロバート・パティンソン。その後は日本でも人気となった「トワイライト」シリーズの吸血鬼役を演じるている。
金髪&甘いマスクで女性ファンも多いため、演技はイマイチなのでは?誤解されがちだが、かなりの演技派で安心して芝居を見ていられる。
マット・リーヴス監督版の「ザ・バットマン」ではバットマン役の主演が決まっている。
セイター(ケネス・ブラナー)
ロシアの武器商人・セイター。本作の悪役・ラスボスポジション。妻を暴力と恐怖で精神的に支配しようとするサイコパス野郎。
演じるのはイギリス人俳優のケネス・ブラナー。ロンドンオリンピックの開会式にも登場するほど、イギリスでは有名な役者。
キャット(エリザベス・デビッキ)
セイターの妻キャット、職業は芸術品・絵画の鑑定士。浮気相手の画家が描いた贋作を夫セイターに騙して買わせたことがきっかけで、彼から恨まれるようになる。
演じるのはエリザベス・デビッキ。彼女幼いころからバレエを習っていただけあり、作中は常に姿勢がよく体幹もしっかりしている。
そのおかげで立ち姿は2mを超えるのでは?と思えるぐらい背が高く見える(実際は191cm)。
そのため作中で主人公役のジョン・デヴィッド・ワシントン(身長175cm)と並ぶと、まるでお母さんと子供状態。
その他のキャスト
その他のキャストは次の通りです。
- プリヤ(ディンプル・カパディア)…インドの武器商人
- アイブス(アーロン・テイラー=ジョンソン)…スタルスク12での主人公と同じ部隊のリーダー
- バーバラ(クレマンス・ポエジー)…時間逆行を主人公に教える研究員
- マヒア(ヒメーシュ・パテル)…ニールと共に主人公を助けるエージェント
- クロスビー卿(ディンプル・カパディア)…イギリスの諜報員
『TENET テネット』のあらすじ【ネタバレあり】
【ネタバレあらすじ序章】オペラハウステロ自体が任務の適性を見極めるテスト
オペラハウスでロシア人グループが起こしたテロ事件。しかしそのテロは「プルトニウム241(原子爆弾に利用される核物質)」を奪ったCIAスパイを暗殺するための偽装テロでした。
そのスパイ救出のためにテロ鎮圧の警察部隊に紛れ込んだCIA工作員が、本作の主人公・名も無き男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)です。
主人公はスパイを救出する途中で敵に正体がバレかけ殺されそうになりますが、その時に壁にめり込んだ銃弾が「時間を逆再生」するかのように戻っていき、その銃弾が敵に当たる奇妙な現象のおかげでピンチを回避します。
しかし脱出の途中で主人公はロシア人グループつかまり拷問を受けることに。それでも口を割らず持っていた自殺用のカプセル薬を飲みます。
ただその薬は実はただの睡眠薬。実はこの作戦や拷問も、全てある組織が主人公が重要任務に適任がどうかをはかるための試験だったのです。
そのテストに合格したのは主人公だけ。そして彼には「人類が生き残るために国家を超越した重要任務」が与えられます。
ただし真実を知ることは破滅につながるとして詳しくも何も教えてもらえません。
組織の人間から伝えられたのは言葉は「TENET(テネット)」という自分達の組織の名前、その組織の一員であることを証明する手のポーズだけでした。
【ネタバレあらすじ2】研究施設で時間が逆行する武器の存在を知る
主人公は組織の研究施設で研究員のバーバラ(クレマンス・ポエジー)からある現象を見せられます。
それは的に撃ちこまれた銃弾がピストルの銃口に戻ってくる、まるで時間を逆再生したような現象。
そう彼がオペラハウスで目にして、自分の命を救ったあの現象でした。
研究員のバーバラはエントロピーを減少させる装置があればこのように時間を逆行させることが可能であり、その影響で逆行現象が起こったと説明します。
その装置や時間を逆行する弾丸が作られたのは未来であり、未来人が現在にそれらを何らかの方法で送っていること。さらには未来人が世界を破滅に陥れようとしていることをバーバラは伝えます。
この銃弾を使った者が何か情報を持っていると判断した主人公。その銃弾がインド製だと判明したため、調査のためにインドへ向かいます。
【ネタバレあらすじ3】相棒ニールとの出会い
一人で任務をこなすのが困難だと判断した彼は、同じく組織の一員であるニール(ロバート・パティンソン)という人物に協力を求めます。
彼は初対面にも関わらず、主人公の飲み物の好みまでなぜか知っていますが理由を尋ねても答えません。
ニール対して怪しさを感じ、完全に信用することはできませんでしたが、計画する作成は完璧であったので彼と行動を共にすることにします。
逆行する銃弾の秘密を知るために、彼はインドの武器商人サンジェイ・シンの屋敷にニールと共に侵入しました。
しかしそこでわかったのが武器商人としてインドの闇の社会を牛耳っていたのは、彼では無く彼の妻のプリヤ(ディンプル・カパディア)。
彼女の話にから未来人から武器を受け取っていたのは、ロシアの武器商人セイター(ケネス・ブラナー)という男であることを知ります。
世界を破滅に導こうとする黒幕はセイターであり、冒頭のオペラハウスのテロも彼が起こしたものでした。
【ネタバレあらすじ4】空港での時間を逆行する黒づくめの男の戦い
いきなり黒幕セイターと接触するのは難しいと判断した主人公は、まずセイターの妻で絵画の鑑定士であるキャット(エリザベス・デビッキ)と接触を試みます。
彼女は浮気相手の画家トマス・アレポが描いた絵を贋作だと知りながら、夫セイターに落札させた過去があり、そのせいで俺に逆らったら詐欺でお前を訴えると夫から脅迫されていました。
主人公はキャットに詐欺の証拠である贋作の絵を盗むから、セイターに会う協力をしてもらう約束をします。
贋作が保管されているのはオスロ空港にある貸金庫。ただセキュリティが厳重で簡単に盗みだすことはできません。
そこでニールや仲間のエージェント・マヒア(ヒメーシュ・パテル)と共に、空港で飛行機衝突事故を起こし、そのスキに贋作を盗む計画を立てます。
そして計画の決行当日。ニールと共に保管庫に侵入するのですが、そこで回転ドア型の大きな装置を目にします。しかも部屋にあるガラスには銃弾を打たれた跡(銃痕)が。
嫌な予感がしたその時、装置の回転ドアが周りその中から酸素マスクをつけた全身黒づくめの男が現れました。
男は時間を逆再生(逆行)するような奇妙な動きをし、ガラスの銃痕から銃弾が彼の銃へ戻っていきます。
激しい格闘の末、黒づくめの男は飛行機のジェットエンジンに吸い込まれるようにして倉庫から消え去りました。
同じ時刻にニールも別の黒づくめの男に遭遇。彼は主人公に「黒づくめの男は処分した」と伝えます。
残念ながら贋作は手に入れられませんでしたが、あれだけの事故を起こせばすぐに貸金庫から絵を取り出すことは難しいと判断した主人公。絵を手に入れたとキャットにウソを伝え、セイターとの仲介を取り持ってもらいます。
【ネタバレあらすじ5】セイターが求めていたのは「プルトニウム241」ではなかった
ようやく黒幕であるセイターと出会えた主人公。
ひょんな流れから主人公、セイター、キャットと3人でセーリングをすることになります。
そのセーリング中にキャットはセイターの命綱を切り、彼の命を絶とうとしました。
しかしそれでは何もわからないまま終わってしまうと考えた主人公は、海へ飛び込みセイターの命を助けます。
命の恩人となり信頼を得た主人公に、セイターは「プルトニウム241」の盗むよう依頼します。
「プルトニウム241」は警察の移送車両に運ばれることがわかった主人公。
その車両をトレーラーやトラックなどの大型車両で取り囲み、さらには無線も妨害し、物理的にも電波的にも遮断した状態で車両の上から侵入して盗む計画を建てます。
そして作戦は見事に成功。スーツケースに入った「プルトニウム241」を盗みだしました。移動中の車でそのスーツケースを開けてみると、中身は「プルトニウム241」ではありません。
スーツケースの中身は金属製の謎のパーツでした…。
ネタバレあらすじ6:時間軸と敵味方が入り乱れる怒涛のカーチェイス
その時に主人公とニールが乗った車を逆行(逆再生)する車両が並走してきます。
中にいたのは酸素ボンベを付けたセイターと、彼に縛られて車に拘束されているキャットでした。
セイターはキャットを欲しかったらスーツケースを渡せと要求してきます。悩んだ結果、セイターの逆行する車に空のスーツケースを投げる主人公。
なんとか並走するキャットを助け出すことに成功します。
しかし直後にセイターとその仲間達に主人公とキャット捉えられ、彼女は逆行する銃弾で左のお腹を撃たれ、最終的には謎のパーツもセイターの手に渡ります。
ニールが仲間のエージェント部隊を呼んだおかげで主人公は助かりましたが、キャットは瀕死の状態。このままでは死ぬしかありません。
そこで命を助ける方法がないかをエージェントに相談した結果、1つだけ可能性のある方法がわかりました。
それは時間を逆行する装置を使って時間を逆戻しすること。
主人公がオスロ空港で観て、中づくめの男がでてきた回転ドア型の装置は時間反転装置だったのです。
ただし時間反転装置はタイムマシンのような便利なシステムではありません。まずは装置を使って逆行世界に入り、その中で時間を逆行して再び回転ドア型の時間反転装置に入らなくてはいけません。
なお逆行する世界では空気の流れ、動きも全て逆行します。通常の呼吸もできないので、息をするのにも酸素マスクが必要です。
悩んでいてはキャットが命を落としかねません。すぐに彼女を連れてニールと共に時間反転装置に入り、逆行世界で時を戻りながらオスロ空港にある時間反転装置を向かいます。
【ネタバレあらすじ7】オスロ空港の黒づくめの男の正体は主人公
逆行する世界で時を戻る主人公とニールオスロ空港にある時間反転装置を目指す主人公たち。時間を戻ったおかげでキャットの症状も徐々に回復していきました。
逆行する世界で酸素マスクをつけて黒づくめの格好で、時間反転装置を目指す主人公たち。その前に2人組の男が現れます。
それは数日前の主人公とニール。そうあの時の空港の貸金庫に出会った黒づくめの男は自分達だったのです。
なんとか時間反転装置に入り、無事に時間を順行することに成功した主人公。時間が順行になってから数日前にニールにも出会いますが、彼は主人公を逃がします。
あの時、黒づくめの男を処分したとニールが言った言葉は主人公を助けるための嘘でした。
主人公はニールになぜ事実を教えたなかったのか?を問いただしますが、「無知こそが力」としか言わないニール。真実を知ることは破滅につながるという最初の言葉を思い出し、それ以上は聞かない主人公。
【ネタバレあらすじ8】謎のパーツは世界消滅させるアルゴリズム
ニールが応援に呼んだ組織の人間の話から、謎のパーツの正体を知る主人公。
それは「アルゴリズム」と呼ばれる、未来人がつくった9つのパーツの1つでした。
そのパーツをすべて集めて、核爆発を起こすとアルゴリズムが起動して時間が逆行し続け世界が消滅すると言われます。
セイターが手に入れたあのパーツは最後の1つ。彼は末期がんで余命残りわずか、自分の命が無くなるなら世界もろとも消滅させるという考えからアルゴリズムを起動させるつもりでした。
そして今は時間を逆行した主人公たちにとってはオペラテロの数日前。実はあのオペラテロの日に、ロシアのスタルスク12で核爆発が起こっていました。
【ネタバレあらすじラスト】スタルスク12の戦いで主人公を救った男の正体はニール
スタルスク12でのアルゴリズムの起動を阻止するため、主人公たちは「時間順行部隊(レッドチーム)」と「時間逆行部隊(ブルーチーム)」の2つの部隊に分かれて、時間の挟み撃ち作戦でパーツ奪還に向かいます。
主人公はレッドチームリーダーのアイブスと共に、2人でパーツの隠し場所である廃坑に向かいます。しかし廃坑に入った瞬間は爆発で入り口は封鎖されました。
仕方なく奥へと進む主人公、ようやくパーツの隠し場所にたどり着いたものの鍵がかかった鉄格子の前で動きを止められます。
鉄格子の向こうにセイターの部下がパーツを処理中、床には誰かはわかりませんが自分たちの仲間の死体がありました。
万事休すと思われたその瞬間、死体が起き上がってセイターの仲間に襲いかかり銃で撃たれながらもカギをあけたのです。
しかしその仲間は鍵を開けた後に、どこかへ走り去っていきました。
鍵を開いたおかげ鉄格子を開けて中に入り、なんとかアルゴリズム起動を阻止した主人公たち。
しかし廃坑の入り口はふさがれており、脱出は不可能。
その時、1本のロープが投げ込まれ、それに捕まり脱出することに成功しました。ロープを垂らして助け出したのはニールでした。
無事に世界は救われました。そしてリーダーのアイブスパーツを3つに分解し、自分・ニール・主人公にそれぞれ渡し、処分するよう伝えます。
「もしお前らをみつけたら殺す」と伝えるレッド部隊のリーダーであるアイブス。永遠に逃亡する役目を彼らは与えられました。
しかしニールはそのパーツを主人公に渡し、「鍵を開けられるのは僕だけだ」とその場を立ち去ろうとします。
そう廃坑でカギを開け主人公とアイブスを助けたの時間を逆行したニールだったのです。つまり彼は立ち去ったのではなく、あの場所で死んでいたのです。
そしてニールは別れる前に主人公にTENETを立ち上げ世界を救うこの作戦を考えた張本人はお前だと伝え、「これは素晴らしい友情の終わりだ」と言って時間を逆行するための装置へ向かうのでした。
『TENET テネット』のストーリーを理解する上でのポイント・鍵を解説
【1】テネットの時間反転装置とドラえもんのタイムマシンの違い
テネットでは登場人物達が時間反転装置を活用して、時間を逆行(過去に戻る)、順行(通常の時間の進み方)するため見ていて頭が混乱する人も多いはず。
そのように混乱しないためのポイントが「ドラえもん」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシンと、テネットの時間反転装置は全く別物という点。
ドラえもんなどのタイムマシンは今いる場所から過去の行きたい時間に瞬時に行くことができます。点(現在)と点(過去)を間をすっ飛ばして移動する装置です。
一方テネットの時間反転装置を活用して時間を戻る(逆行する)場合、1週間前に戻るなら逆行し世界で1週間行動しなくてはいけません。
時間を逆行していくわけですから、順行世界に住む人からすれば逆再生しているかのような奇妙な動きに見えるわけです。
これがテネットの世界での時間移動の仕組み。ここを理解して、今は誰が時間を逆行して誰が順行しているのかを注目してみれば、2回目以降は物語をわかりやすく観られるはずです。
【2】作中で赤は順行・青は逆行をあらわす
テネットでは「赤」と「青」カラーがいくつかの画面で登場します。
実はこの赤青には意味があり、赤は時間の「順行」、青は時間の「逆行」を表します。
最後のスタルスク12の戦いの時間の挟み撃ち作戦においても、順行組は赤チーム、逆行組は青チームに分類されました。
そしてカーチェイスの後に主人公とキャットがガラスを挟んで脅迫を受ける場面。
ここでキャット側の部屋は青、主人公側の部屋は赤で表現されています。これも青の部屋のキャットは時間を逆行してきたということを観客に見せるための演出。
あのあたりは登場人物が時間軸が乱れて、非常にややこしいのでその点を注意してみてください。
あと映画の最期に配給元のワーナー・ブラザーズ映画のロゴも青色…!
ファンの間では「これはもう一度最初に戻って観てくれというメッセージに違いない」と話題になりました。
【3】ニールが【これは素晴らしい友情の終わりだ】と言った理由
スタルスク12の戦いでアルゴリズムのパーツを手に入れた後、ニールが「これは素晴らしい友情の終わりだ」とまるで一生の別れのようなセリフを残した理由。
それは廃坑で閉じ込められた主人公たちを助けるために、彼はこれから時間を逆行するからです。
そうあのとき廃屋で起き上がって牢屋のカギを開けた人物は時間を逆行していたニール。つまり彼は廃坑に入ってカギを閉めたのち(順行してで観ればカギを開ける)に、銃で撃たれ死にます。
ニールはそれが分かっていたの「これは素晴らしい友情の終わりだ」というセリフを残したのです。

ちなみに作品冒頭のオペラハウスのテロで、時間を逆行する銃弾を使い主人公を救ったのもニールです。
リュックに彼の持ち物であるオレンジのストラップが付いていたことからもわかるので、ぜひ見直してみてください。
『TENET テネット』を観た感想
周りから面白い、何度も見たくなる、あんな映画観たことないと散々オススメされていたテネットをようやくみることができました。
僕の率直な感想は「たしかにめちゃくちゃ面白いし、何度も観て誰かと語りたくなる」というものです。
伏線や謎がわかると「あれって実は●●で■■なんだよ!」とドヤ顔で話したくなっています。
エントロピーのような熱力学の物理用語が出てくるため、取っつきにくさは確かにありますが、物理の専門知識が無くても楽しむことは十分できるので、食わず嫌いせずに見欲しい作品です。
なおテネットを観て時間軸を活用したサスペンス系映画にハマったという方は、同じくクリストファー・ノーラン監督作品の「メメント(2000年公開)」もオススメ。
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記憶が10分しか持たない前向性健忘の主人公が妻を殺害した犯人を捜すサスペンスミステリーです。時間軸がテネットほど入り組んでいないので、テネットよりもわかりやすく楽しめますよ!
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