『アナベル 死霊館の人形』ネタバレあらすじ結末と感想・考察、さらに無料動画の視聴方法をこちらでは紹介します。
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子供を待ち望んでいたフォーム夫妻。夫の医師ジョンは妻ミアの寂しさを紛らわせるための一体のアンティーク人形をプレゼントする。
その日の夜、夫妻の隣家で殺人事件が起こる。しかもその事件を起こした犯人の一人が夫妻に家に侵入し、妻ミアが襲われる…。
実はこの物語、霊能力者夫婦の実話を元にして作られたお話。それを知ってから観ると、恐怖が倍増します。
なお本作の2013年公開で大ヒットいた、ジェームズ・ワン監督のホラー映画「死霊館」の前日譚にあたる作品です。
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『アナベル 死霊館の人形』作品情報とキャスト
作品情報
「アナベル 死霊館の人形」の作品情報は次の通りです。
- 作品名：アナベル 死霊館の人形
- 公開：2014
- 原題：Annabelle
- 監督：ジョン・R・レオネッティ
- 制作：ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン
- 配給：ワーナー・ブラザース映画
- 制作国：イギリス
- 時間：99分
- 年齢制限：PG12
キャスト
「アナベル 死霊館の人形」の主要キャストは次の通りです。
- 医師ジョン・フォーム（ウォード・ホートン）
- ジョンの妻ミア・フォーム（アナベル・ウォーリス）
- ペレズ神父（トニー・アメンドーラ）
- エブリン（アルフレ・ウッダード）
- 娘シャロン・ヒギンズ（ケリー・オマリー）
- 娘の婚約者ジェラルド（カイル・ソーラー）
- ピート・ヒギンズ（ブライアン・ホウ）
- クラーキン刑事（エリック・ラディン）
- バーグアー博士（イヴァル・ブロガー）
- ロバート（ガブリエル・ベイトマン）
- ナンシー（シャイロ・ネルソン）
- アナベル・ヒギンズ（ツリー・オトゥール）
- 幼き頃のアナベル・ヒギンズ（ケイラ・ダニエルズ）
「アナベル 死霊館の人形」ネタバレあらすじとラスト結末
1．夫が妻にプレゼントしたアンティーク人形
1970年、医師のジョン（ウォード・ホートン）とその妊婦の妻ミア（アナベル・ウォーリス）は、赤ちゃんの誕生を心待ちにしていた。
ジョンは妻ミアの寂しさを紛らわせるため、アンティークの人形をプレゼントする。
人形が好きで部屋に収集しているミアは、嬉しそうにその人形を棚に座らせる。
真夜中、隣の家から悲鳴を聞いたミアは目を覚ます。心配するミアのために、ジョンはひとりで隣へ行く。しかし、彼はすぐに血だらけの姿で隣の家から出てきた。
「家に戻って救急車を呼ぶんだ！」
外で待機していたミアは、家へ戻って電話をかける。
「この人形気に入ったわ」
知らない女が人形を抱いて部屋にいた。ミアは驚きながらも、家から出て行くように女に向かって叫ぶ。
そのとき、男がミアを後ろから締め上げると、彼女の腹部をナイフで突き刺した。
「ミアァァァァァァアアア！！」
ジョンが叫びながら男に飛び掛かる。そこへ女も加わり乱戦となった。男が鈍器を振り上げたその瞬間、突入してきた警官が発砲した。
腹部を刺されたミアの意識は少しずつ薄れていく。担架で運ばれながら彼女の瞳に映る映像。
女は首筋から血を流し、人形を抱いたまま死んでいた。彼女が抱いている人形は、ジョンが買ってくれてあの人形だった。
滴り落ちる女の血は、人形の窪んだ瞳の中へと流れていく。
「隣人を殺したカップルの男性の身元は不明ですが、女性の方は、隣人夫妻の疎遠となっていた娘、アナベルであると判明。
またカップルは悪魔に関わるカルト集団に属していたようです。男性の方は警官に射たれ死亡、アナベルは喉を掻っ切って自殺しました……」
2．夫婦の家で次々に起こる怪奇現象
事件のあと、元の生活に戻る夫妻。しかし、家では怪奇現象が起こり始めた。
夜中にミシンが勝手に動き出したり、消したはずのコンロから発火したり。
無事女の子を授かった夫妻は、名前を『リア』と決めた。彼らはアパートで新しい生活を始める。
荷ほどきの際、ミアは段ボールの中に引っ越す前に破棄したはずの人形を見つける。ジョンはもう一度捨ててくると提案するが、ミアは気にせず人形を棚に座らせた。
ミアが夕食の支度を整えて、ジョンの帰りを待っていたある晩のこと。
彼女は、家の中で小さな女の子を目撃する。次の瞬間、女の子は自殺したアナベルの姿へと変わった。
夫妻はペレズ神父（トニー・アメンドーラ）に相談する。その夜、ミアは地下室で得体のしれない何かに襲われ手に傷を負う。
傷は不思議な形をしていたが、暫くすると跡形もなく消えていた。
ミアはアナベルのことを詳しく知るため、担当刑事（エリック・ラディン）に連絡を取る。
アナベルとその恋人は、悪魔を召喚するために夫妻を殺したのだと刑事は言った。証拠写真の中には、ミアの手に付いた傷と同じ形のものが写っていた。
3．交通事故で娘を亡くした女性エブリンとの出会い
ある日ミアは書店で、同じアパートに住むエブリン（アルフレ・ウッダード）という女性に話を打ち明ける。エブリンは交通事故で、自分の娘をミアと同じくらいの歳で亡くしていた。
彼女は罪悪感から自殺を図ったが、娘の声がまだやるべきことがあると教えてくれたと言う。
悪魔に関する本を見せながら、彼女はミアに説明する。怪奇現象は悪魔の仕業で、人間の魂を奪おうとしている。家族を守るためにやるべきことをしなさいと。
その後もミアとリアを怪奇現象が襲い続ける。そして、いつもあの人形が傍にいた。
夫妻はペレズ神父をアパートに招いて相談する。
神父は、知り合いに調査してもらうため、人形を教会へ連れて帰ることにした。しかし教会へ入る直前、神父はアナベルの霊になりすました悪魔に襲われ、人形が奪われる。
ラスト結末．姿を現した悪魔との対峙
ミアとエブリンは夕食を一緒に取っていた。
エブリンは、彼女に娘の死について詳しく話す。娘を看取ることが出来なかったことを後悔していると。ミアは黙って彼女の腕を握りしめた。
病室で目覚めた神父は、悪魔が娘リアの魂を狙っているとジョンに告げる。
ジョンはミアにすぐに電話を掛けるが、雑音が入り上手く繋がらない。彼はすぐに病院を後にした。
ミアが電話を切ると、玄関を強く叩く音がした。鍵穴からは、病室で寝ているはずの神父の後ろ姿が見える。悪魔は既にミアたちのところへやって来たのだ。
大音量で音楽が鳴り響き、部屋の人形は血だらけとなり、泣き出したはずの娘リアの姿は消えていた。
悪魔はエブリンを部屋から閉め出しミアに迫る。叫びながら娘リアを探すミア。しかしリアは見つからない。
いつの間にか、部屋の椅子にはあの人形が座っていた。
「おまえの魂を」
窓にはそう殴り書きされていた。そして、窓はミアの目の前で突然開いた。
突風がカーテンを激しく躍らせる。窓の下には、あの人形が座っていた。
ジョンがアパートに到着する。鍵を開け、エブリンと一緒に中へ入る。
泣きながら人形を抱いたミアが、窓際に足を掛けていた。彼女は、自分が飛び降りて魂を差し出せば、娘リアは助かると言う。
間一髪のところで、ジョンはミアを部屋の中へ引き戻すと、エブリンと必死で彼女に生きるよう説得する。
「赤ちゃんには母親が必要よ。私はこのために今日まで生きてきた」
エブリンは二人に微笑んだ。そして人形を抱いたまま窓から飛び降りた。
どこからか、リアの元気な泣き声が聞こえて来た。
「アナベル 死霊館の人形」の感想・考察・評価
本作は、2013年公開のジェームズ・ワン監督「死霊館」の続編で、その前日譚にあたります（ちなみに彼は今回の制作にも携わっている）。
ジェームズ・ワン監督は「ソウ」シリーズ、「インシディアス」シリーズでも監督をされている、ホラー・サスペンス界隈の著名人。
彼の作るホラー映画は、どれも非常に恐ろしく質の高いものばかりです。
率直な本作の感想は、バランスの取れた構成と丁度良い長さにまとめられた、気軽に観ることが出来る高品質なホラー作品。
しかも実際の霊能力者夫妻の体験を元に作られているので、そのことを考えると恐怖が倍増してきます。
また作中人形だけが映る場面が何度か出てきますが、思わず凝視してしまうほどの不気味さ…。
こういったところにもセンスを感じてしまいます。
前述した通りこちらは「死霊館」シリーズと繋がっています。合わせて鑑賞することによって、70年代アメリカの雰囲気を味わいながら彼らの体験を追体験出来ますよ。
コアなホラー好きも、ドラマ好きも楽しむことができる作品です。
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