『隣人13号』ネタバレあらすじ結末と感想・考察、さらに無料動画の視聴方法をこちらでは紹介します。
小学校時代、クラスメイトの赤井から壮絶ないじめを受けていた主人公・十三。赤井は十三の顔に硫酸をかける仕打ちまでする。
それがきっかけで十三の中には13号という凶暴な別人格が生まれた。大人になった十三は復讐のため、赤井が経営する建設会社で従業員として働く。
井上三太の同名人気マンガ原作、いじめ復讐系の作品。中村獅童の演じる13号があまりに暴力的で凶暴なサイコパス野郎で、もしかして獅童さんってガチでこういう方なのでは?と思わせる迫力があります。
結末はハッピーエンドなのか?それとも違うのか?どちらとも取れますが、個人的には救いのあるハッピーエンドであって欲しいと願わずにはいらない内容でした。
物語は面白いですが、グロいシーンもあるので心臓が弱い方は観ない方がいいかも…。
『隣人13号』作品情報とキャスト
作品情報
「隣人13号」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:隣人13号
- 公開:2004
- 原作:井上三太
- 監督:井上靖雄
- 脚本:門肇
- 配給:メディア・スーツ
- 制作国:日本
- 時間:115分
キャスト
「隣人13号」の主要キャストは次の通りです。
- 13号(中村獅童)…十三が生み出した別人格
- 村崎十三(小栗旬)…小学校時代に壮絶にいじめを受けていた
- 赤井トール(新井浩文)…十三をいじめていたクラスメイト。十三の顔に硫酸をかける
- 赤井のぞみ(吉村由美)…赤井の妻
- 関肇(石井智也)…赤井の会社の従業員
- 死神(松本実)…赤井の舎弟
「隣人13号」ネタバレあらすじとラスト結末
1.いじめられっ子・十三のもう一人の人格13号
小学校時代に酷いいじめに遭っていた十三(小栗旬)。手下を率いて執拗に十三をいじめていた赤井(新井浩文)は、十三の顔に硫酸をかけ逃げ去った。
それ以降、十三の中には13号(中村獅童)という別の人格が出来上がっていった。
10年後、十三が古いアパートに引っ越すと、時を同じくして上の階には赤井が妻子とともに引っ越してくる。
十三は、赤井が建設作業員として働く工務店に入る。相変わらず横柄で暴力的な赤井は、職場でも関という気の弱い男をいじめていた。
十三が小学校の時にいじめていた相手などとは気づく由もなかった。
現場で、関(石井智也)が十三に親切にすると、赤井はわざと十三に角材をぶつけて怪我をさせる。
十三が痛みに耐えかねトイレに入ると、外からトイレのドアを押さえてからかった。
すると十三は驚くべき怪力で、ドアごと赤井を蹴り飛ばしだ。その姿は13号だった。
2.凶暴な13号に呑み込まれていく十三
早退してアパートへ帰った十三は、赤井の妻子と挨拶を交わす。普段の十三は、温厚で良識ある青年だった。
しかし妻子が外出したのを確認すると、13号の人格が現われて、赤井の部屋へ侵入し、盗聴器を仕掛け、臆することもなく部屋中を物色するのだった。
夕方、十三を心配した関がアパートを訪ねてきた。
十三は人の好い関と打ち解けると、13号の存在を打ち明けた。
赤井に復讐するために、残虐な13号の人格が次第に大きくなっているのだと。
関が帰った後、過去の体験がフラッシュバックした十三は、13号となり部屋で大暴れする。
うるさい!と怒鳴る隣人の元へ行き、13号は狂ったように、隣人を包丁でめった刺しにした…。
我に返った十三は、自分の知らぬ間に13号がやったことを知り愕然とする。
翌日、関が赤井に十三のことを伝えようとすると、休憩中の誰もいなくなった現場で、13号は関をバールで殴り殺した。
十三は葛藤していたが、もはや13号を抑え込むことができなくなっていた。
3.残忍な復讐劇のはじまり
赤井の妻のぞみ(吉村由美)がおすそ分けを持って十三を訪ねると、妻の後ろに13号の姿があった。
十三は慌てて妻を引き留め、とっさにお礼だと映画のチケットを渡し、子どもを預かるから夫婦で行くようにと勧めた。
13号が自分の前に姿を現し十三は狼狽するが、暴走する13号をどうにもできなかった。
赤井夫婦が映画に出かける間、十三が赤井の息子を連れて遊園地へ行くと、十三の存在を訝しがる赤井の舎弟、死神(松本実)が後を付けてきていた。
トイレの中で、13号が現われ息子を殺そうとするところを死神が止めに入るが、13号は死神を殴り殺す。
赤井は帰宅すると、妻が十三に息子を預けていたことを知り、十三の部屋に侵入。
そして「殺」と書かれた卒業アルバムを見て、すべてを悟った。
その場にあったビデオには、13号が泣き叫ぶ息子をカッターで脅している姿が写っていた。
4.いじめっ子・赤井と13号との最終対決
赤井は仲間からショットガンを借り、十三がいる小学校へ向かった。
理科室で、赤井は床を滑ってきた鞄をとっさに撃つ。
13号は赤井を追い詰めショットガンを向けて、狂人のように笑う。
赤井が「子どもをどこへやった」と聞くと、13号は「鞄の中」と言う。
赤井は自らの手で子どもを撃ってしまっていた。
「悪かった」と赤井が謝罪すると、13号は途端にうろたえ半狂乱となり、震え出した。
すると同じ教室の中、時は小学生の十三と赤井に戻っていた。
十三は硫酸をかけられず赤井に反撃していたのだ。
そして赤井たちと仲良くなりともに卒業する。
古いアパートは取り壊され、十三の部屋から13号がこちらを見ていた。
「隣人13号」の感想と評価【ハッピーエンドであって欲しい】
中村獅童の常軌を逸した狂気が、背筋が凍るほど怖い。隣人を刺し殺した時の甲高い声と、終盤の赤井との対決シーンはちょっとしたトラウマになりました。
中村獅童の完全なる独壇場という印象ですが、対照的に若くいたいけな小栗旬がいい意味で存在感を消していて、見事な配役です。
美しい裸体を惜しげもなく披露していますし(小栗旬のヌードシーンは割と多め)。
新井浩文と吉村由美もかなり完成度の高いヤンキー夫婦でした笑
精神世界を表す小屋は、メタファーとして分かりやすく、かつ独特の世界観がある描写で、シュールなダンスシーンも面白い。
なお作中では13号の復讐が現実かどうかは明確に描かれていません…。
本作のなんとも気味の悪い雰囲気は個人的には好みなのですが、いじめを題材とした重苦しい内容なので、せめて救いのある結末であってほしいのであれは妄想だったと信じたいです。
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