
『ドクムシ』ネタバレあらすじ結末と感想・評価、さらに無料動画の視聴方法をこちらでは紹介します。
大学生のレイジが目覚めると見覚えのない部屋。そこにいたのは自分も含めて、見知らぬ男女7人。部屋には残り時間を示すカウントダウンタイマー、そして天井からは肉切り包丁が1本だけ吊り下げられている。
その中の一人である新聞記者ユキトシがこれは「蠱毒(コドク)」というデスゲーム、俺たちは生き残りをかけた殺し合いをしなくてはいけないと言い出した。
密室デスゲーム系のサスペンスホラー映画。知的要素はほぼありませんので、頭を空っぽにして楽しめる作品です。
ただ最後のオチ(詳しく後述するはあらすじで紹介)については、そんなことあり得る?とあまりに説得力が無さすぎるように感じました。
大ドンデン返しを演出したかったと思うのですが、さすがに無理がありすぎる…。

『ドクムシ』作品情報とキャスト
作品情報
「ドクムシ」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:ドクムシ
- 公開:2016年
- 原作:合田蛍冬、八頭道尾(ネットコミック原作)
- 監督:朝倉加葉子
- 脚本:黒木久勝
- 配給:松竹メディア事業部
- 制作国:日本
- 年齢制限:R15+
- 時間:98分
キャスト
「ドクムシ」の主要キャストは次の通りです。
- レイジ(村井良大)…大学生。本作の主人公
- アカネ(武田梨奈)…キャバ嬢
- ユキトシ(秋山真太郎)…新聞記者
- ユミ(水上京香)…女子大生
- トシオ(宇治清高)…金髪の青年。気性が荒い
- ミチカ(野口真緒)…口数の少ない少女
- タイチ(駒木根隆介)…オタク系の青年
映画「ドクムシ」ネタバレあらすじとラスト結末
1.七人の男女によるデスゲーム『蠱毒(コドク)』の始まり
レイジ(村井良大)は目を覚まして辺りを見回す。どうやら学校の教室らしい。周りにはだれもいない。
教室を出ようと扉を開けると、出くわした金髪の男が突然レイジに詰め寄り「ここはどこだ!」と切羽詰まった様子で問い詰める。しかしレイジには何も分からない。なぜこんな場所にいるのか、どうやってここへ来たのか…。
それはレイジだけではなかった。そこにいたのは7人の男女。
新聞記者のユキトシ(秋山真太郎)、キャバ嬢のアカネ(武田梨奈)、先ほど対面した気性の荒い金髪トシオ(宇治清高)、女子大生のユミ(水上京香)、オタク系タイチ(駒木根隆介)、口数の少ない少女ミチカ(野口真緒)、そして大学生のレイジだ。
7人は出口を探そうと学校内をさまようが、すべての扉は閉ざされている。天井には監視カメラ。不気味さを覚えながら先へ進むと「特別教室」と書かれた部屋にたどり着く。
中へ入るとそこには部屋一面に張られたビニールシートと、中央にポツンと置かれた一台の調理台があり、その上には鍋と、天井からチェーンでつるされた肉切り包丁が一本置かれている。
ふと壁に目をやると、デジタル時計がおよそ7日間を示す164時間をカウントダウンしている。
異様な状況にとまどう皆に、スーツを着た新聞記者ユキトシがある話を始める。これは古来から伝わる呪い「蠱毒(コドク)」ではないかという仮説だ。
ムカデなどの“ドクムシ(毒虫)”を一つの壺に入れて食い合わせ、生き残った一匹が強力な呪いの力を手に入れる、いわば現代のデスゲームだという。
そして、自分たちも同じように殺し合いをし、助かるのは最後に生き残る一人。7日を過ぎるとゲームオーバーで全員処刑になるのだと。
その夜、目を覚ましたユミは体を入念に拭き始める。心配するアカネに「ごめんなさい、先輩!私臭いでしょ」と、どうやらアカネを誰かと勘違いしている様子で、アカネは異様さを感じる。
2.一人の死者をきっかけに殺し合いがスタート
何も起こらないままカウントダウンだけが進んでゆき4日目、ある事件が起きる。トシオがユミをレイプしたのだ。
駆け付けたレイジとアカネに咎められて逆上したトシオは、二人を激しく殴りつける。ユミはとっさの判断で自分のブラジャーをトシオの首に巻き、階段踊り場の手すりを利用してトシオを窒息死させる。
そしてアカネに対し「先輩を傷つける人は許さない」と再び意味深な発言をする。
トイレで一人悲嘆するレイジのもとにアカネが歩み寄り、二人は関係を持つ。アカネを“先輩”と混同し嫉妬したユミはレイジに襲いかかる。
しかし取り逃がし行き着いた階段踊り場で、ある記憶がフラッシュバックする。それは、かつて高校時代に恋仲となった同性の先輩の記憶だった。しかし浮気をされた上に「臭い」と罵られたショックで先輩を階段踊り場から突き落としてしまう。
ユミが体を必死で拭いていたのは、このトラウマからだったのだ。
実はレイジとアカネの関係をユミに知らせて、レイジとの衝突を仕向けたのは新聞記者ユキトシだった。ふと我に返ったユミだったが、突然後ろから誰かに突き飛ばされ、先輩と全く同じ転落死を遂げる。
一方、オタクのタイチは以前から思いを寄せていたミチカに強引に迫るもレイジに制止され、うっぷんがたまる。
そしてタイチは特別教室で遺体の体を切り刻み、鍋でその肉を煮始める。より新鮮な肉を求め、居合わせたアカネに襲いかかるが、逆襲を受け包丁であえなく腹を切らて絶命する。
カウントダウンは30時間を切った。
レイジはふと通りかかった教室でアカネとユキトシの浮気現場に遭遇しアカネを問い詰めるが、そもそもアカネは生き残るためにレイジに言い寄ったのだと知りショックを受ける。
疲れ切ったレイジのもとにミチカが励ましに訪れ、レイジは久しぶりに静かのひとときを過ごすのだった。
ユキトシはまた次の手に出る。ミチカがスパイかも知れないとアカネに吹き込んだのだ。信じたアカネは早速ミチカを問い詰め、二人はもみ合いに。
そしてアカネがミチカの髪の毛をつかんだその瞬間、ミチカのツーテールの髪がズルリと落ち、そこにはほとんど髪が抜け落ちた頭皮が現れる。
ミチカはホルモンの病気を患っていること、レイジを守るために女性大生ユミを殺したことを白状する。
しかし恋心を抱いていたレイジが自分を見て怖じ気づく姿にショックを受けたミチカは、自らの首を切りつけて自死。白いワンピースはみるみる赤く染まっていった。
アカネはこの時はじめて、新聞記者ユキトシは皆に殺し合いをさせたいだけなのだと気付き、レイジにユキトシを一緒に殺そうと持ちかける。
3.残り15分、トシユキトとの攻防
特別教室。残り時間は15分。ユキトシはアカネを待ちわびていた。
二人の決闘とも言うべき戦いが始まる。しかし格闘の末アカネは包丁で腹を刺される。
レイジも導かれるように特別教室へとたどり着き、ユキトシともみ合いに。
「君の怒りを見せてみろ!」と挑発され、我を失ったかのようにユキトシに襲いかかる。そして遂にユキトシの胸を切りつけることに成功。ユキトシは死に際、レイジがあらわにした「毒虫の顔」を美しいと喜び、「蠱毒の完成だ」と言い残して崩れ落ちる。
そしてカウントダウンがゼロになった。
その瞬間、死んだと思っていたアカネが突然レイジに襲いかかる。しかしあえなく逆襲され首を掻っ切られて絶命。長い戦いはついに幕を閉じた。
ラスト結末.『蠱毒(コドク)』を作り出したのは自分達自身
学校のシャッターが上がり光が差し込む。入ってきたのは救急隊員。目を覚ましたレイジはようやく戦いが終わったことに安堵する。
そして病院でレイジは驚愕の事実を知らされる。
刑事に見せられた映像には、レイジら7人が救急隊員によって教室に運ばれ寝かされる様子が映っている。
刑事の説明によると、マグニチュード7の地震が襲い、意識を失った7人は緊急避難所だったあの学校に運ばれたのだという。その後、緊急防御システムの誤作動で建物が完全封鎖されたのだと。
カウントダウンの時計は非常用電源の残り時間を示し、鍋や包丁があった理由は、調理室になる予定の部屋だったからというわけだ。
そして新聞記者と名乗っいていたユキトシは、実はネットで殺害予告を繰り返し、指名手配を受けていたことも発覚。困惑するレイジは正気を失い「これは蠱毒だ!毒虫を殺して何が悪い!」と取り乱す。
そして半年後…、レイジはまだ入院していた。
病室に運ばれてきたミートスパゲッティをじーっと見つめるレイジ。そしてそのスパゲッティを手でつかんでむさぼるのだった。まるで毒虫に取り憑かれたかのように…。
映画「ドクムシ」感想と評価【ラストのオチは正直ありえない】
普通に考えて呪いなんて話を全員が信じて互いに殺し合うなんてことはあり得ないと思ってしまいます。
しかし実際にああいう異常な状況で3日も4日も放っておかれ、事故とは言え誰かが死んだとなると、もういろんな感覚が麻痺してしまうでしょうね。
軟禁状態での集団心理なんかを扱かった映画はよくありますが、こういうのは傍観者として見るだけでは想像できない世界(とは言え経験したくもありません笑)。
何で若い人ばっかりなんだ、とか、食料ないのに誰一人「お腹空いた」って言わないね、とか、そりゃツッコミどころはありますが、そういうのはもはやご愛敬。
何も考えずにスリルとグロさを楽しめる密室シチュエーションスリラーで、個人的にはけっこう好きな映画です。
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