
『ユージュアル・サスペクツ』ネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに無料動画の視聴方法をこちらでは紹介します。
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サンペドロ埠頭に停泊していた麻薬密輸船が爆発し、周囲は火の海に包まれた。
この事件での死亡者は27名、その中で唯一無傷だったのが手足が不自由なキント。警察が彼に尋問すると、この事件には5人の常連の容疑者(ユージュアルサスペクツ)と伝説のギャング『カイザー・ソゼ』が関わっていることがわかる…。
クリストファー・マッカリーの脚本が秀逸すぎる(本作で第68回アカデミー賞脚本賞を受賞)、歴史に残る大ドンデン返し系のサスペンス作品。
一度見ただけではどういうこと?と疑問に感じる方も多いでしょうが、二度、三度観ると面白味が増すのでぜひ繰り返し観て欲しいです。ガチで傑作。
『ユージュアルサスペクツ』作品情報とキャスト
作品情報
「ユージュアルサスペクツ」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:ユージュアルサスペクツ
- 公開:1995年
- 原題:The Usual Suspects
- 監督:ブライアン・シンガー
- 脚本:クリストファー・マッカリー
- 配給:アスミック
- 制作国:アメリカ
- 年齢制限:無し
- 時間:105分
キャスト
「ユージュアルサスペクツ」の主要キャストは次の通りです。
- ヴァーバル・キント(ケヴィン・スペイシー)…麻薬密輸船の爆発事故の生き残り。詐欺師。手足が不自由
- ディーン・キートン(ガブリエル・バーン)…元警察官。殺人容疑もかけられている要注意人物
- マイケル・マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)…強盗の常習犯
- フレッド・フェンスター(ベニチオ・デル・トロ)…マクナスの相棒の強盗
- トッド・ホックニー(ケヴィン・ポラック)…爆弾のスペシャリスト
- デヴィット・クイヤン捜査官(チャズ・パルミンテリ)…麻薬密輸船の爆発事故の捜査をする刑事
- コバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)…伝説のギャング『カイザー・ソゼ』の部下
- イーディ・フィネラン(スージー・エイミス)…キートンの恋人
「ユージュアル・サスペクツ」ネタバレあらすじとラスト結末
1.5人の常連容疑者達(ユージュアルサスペクツ)
カリフォルニアのサンペドロ埠頭に停泊する麻薬密輸船が、爆発し火の海となる。
この事件により27人が死亡、9,100万ドルの現金がどこかへ消えた。生き残ったのはわずか2名。
障害者のキント(ケヴィン・スペイシー)とハンガリー人のアーコッシュ・コバッシュである。アーコッシュは重傷であったため、クイヤン捜査官(チャズ・パルミンテリ)は無傷のキントの尋問を始める。
以下は、警察で取り調べを受けるキントの回想と証言である。
この事件の6週間前、ニューヨークで大量の銃を積んだ車がハイジャックされた。その後、5人の男に容疑がかけられる。
ユージュアル・サスペクツ、すなわち常連の容疑者だ。マクマナス(スティーヴン・ボールドウィン)とフェンスター(ベニチオ・デル・トロ)は常にコンビを組んで、強盗をしている。
トッド(ケヴィン・ポラック)は、爆弾を使った犯罪のスペシャリストだ。
キートンは元々警察官であったが汚職警官であった上、殺人容疑もある要注意人物だった。キントの得意分野は詐欺であり、左手と左足が不自由な障害者でもある。同じ拘置所に放り込まれた5人は、口々に不満を愚痴った。そんな時、マクマナスがあるヤマ(強盗・窃盗のこと)を持ちかける。
それはハイリスクだが儲けも大きな犯罪であり、殺人を犯さず上手くやるには最低5人必要であった。
しかし犯罪から足を洗ったキートンは、弁護士の恋人イーディとの真っ当な暮らしを望んでいた。そこで逃げ腰であるキートンを、キントが誘う。
2.一度きりの犯罪のはずが…
そのエメラルド原石の強盗は、上手くいった。
依頼人がカリフォルニアのレッドフットという男だったので、5人全員でカリフォルニアまで行きエメラルドの原石を現金と交換する運びとなった。
取引の際、レッドフットはマクマナスらに新たなヤマを持ちかける。それはロスのホテルに滞在する宝石商から、宝石と現金を強奪するという内容のものであった。
キートンはこの計画に参加することを渋ったが、結局5人は現金欲しさに駐車場で宝石商を襲う。しかし予想以上にガードが固く、マクマナスが護衛を射殺。更にはキントが宝石商も殺してしまう。その上奪ったケースに入っていたのは、宝石ではなくヘロインであった。
腹を立てた一同は依頼主であるレッドフットに一体どういう事かと問いつめるが、この仕事はコバヤシという弁護士からの依頼だったと知り、彼と直接会うことにした。
3.黒幕はカイザー・ソゼだった
皆の前に現れたコバヤシ(ピート・ポスルスウェイト)は、ボスからの仕事の依頼を伝えにきたと言う。
キートンが君のボスは誰か?と尋ねると、何とそれは伝説のギャング『カイザー・ソゼ』であった。ソゼの恐ろしさを噂で聞いた事がある皆は、一瞬で顔色を変える。
詐欺師のキントだけはソゼの名前を知らず、何者かと訊ねた。
コバヤシの話では、5人はそれぞれ過去の犯罪でカイザー・ソゼの財産を強奪するなどして、彼を怒らせてきたのだと言う。
今回のニューヨークの面通しは5人を集めるため、ソゼが計画したのだ。
「5人には危険な仕事をして借りを返してもらわなければ」それがソゼの言い分である。危険な仕事というのは、サンペドロ埠頭でソゼのライバルのコカインの取引を妨害するという内容だ。
埠頭に寄港する船には9,100万ドル分のコカインが積んであるらしく、それは極めてハイリスクな犯罪であった。しかし5人に断る権利はない。恐ろしい闇の犯罪者にそれぞれの個人情報を、全て把握されているからだ。
翌朝、ソゼを恐れたフェンスターが現金を持ち逃げし姿を消した。
その晩コバヤシから連絡が入り、4人がその場所へ行ってみるとフェンスターの死体があった。元々ソゼの存在を疑っていたキートンは腹を立て、コバヤシの殺害を図る。
しかし先手を読んでいたコバヤシは、イーディ(スージー・エイミス)を人質に取っていた。追い詰められた4人には、コバヤシの持ちかけるヤマに乗る以外の選択肢が無い。
ラスト結末.カイザー・ソゼの正体はキートンか?
襲撃を決行する晩、キートンはキントに「生き残ったら金を持って逃げろ」と言う。
船に仕掛けた時限爆弾が爆発し、4人はその隙に船内へ入り込んだ。キートンとマクマナスは次々と敵を殺し、計画は上手くいきかけていた。ところが肝心のコカインが何処にもない。
ナイフで首の後ろを刺されたマクマナスは、「何かが変だ」という言葉を残し死亡した。その後キートンも何者かに殺害される。キントはそれを見ていたが、怖くて助けることが出来なかったと証言した。
おそらく、キートンを射殺したのはカイザー・ソゼだろうと言う。
警察署でこれまでキントの証言を取っていたクイヤン捜査官は、カイザー・ソゼの正体はキートンであろうと推理する。キートンの彼女であるイーディが、事件後ホテルで殺害されたことからも、そう考えると全ての辻褄が合うように思えたからだ。
イーディが殺害された以上キントの身も危ういと考えたクイヤンは、彼に警察に保護してもらう話を持ちかける。しかしキントはそれを断り、警察署をあとにした。
何かが釈然としないクイヤン捜査官は、壁に貼ってある新聞の切り抜きに目をやる。
そこにはこの2時間の取り調べで、キントの口から出て来た言葉がずらりと並んでいた。キントは壁の新聞をチラ見しながら、ほら話をでっち上げていたのである。
さらにソゼの顔を見たという、もう一人の生き残りアーコッシュの証言から作成された似顔絵は、正にキントそのものあった…。
一方警察署から出たキントは、足を引きずり歩いていたが徐々に足取りが軽くなっていく。
彼の左手足は不自由ではなかったのだ。キントは余裕でタバコに火を着け、コバヤシの待つ車へ乗り込んだ。
「ユージュアル・サスペクツ」感想・考察・評価
本作品は、キレ味の良いどんでん返しのあるサスペンス映画として有名です。
またクリストファー・マッカリーの書いた脚本は秀逸で、今もなお多くの映画ファンから賞賛され続けています。
監督を務めたのは、『X-メンシリーズ』や『ボヘミアン・ラプソディ』の監督で知られるブライアン・シンガー。
この映画が複雑に思えるのは、ほとんどの場面がキントの回想と証言から成り立っているからかも知れません。
一度の鑑賞ではなかなか全てを把握できないサスペンスで、見応えのある作品です。
またミステリー作品などにみられる「信用出来ない語り手」の手法が使ってあるため、観客がミスリードされてしまうのも本作の特徴で、最終的には上手く裏切られたという面白みも味わえます。
さらに2度、3度と観返すと、冒頭から多くの伏線が張られていることが分かります。
冒頭シーンでのキートンのセリフ「足の感覚がないよ」や、金の腕時計など後で見返すとなるほどと思えるシーンが満載です。
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