
『きいろいゾウ』ネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴方法をこちらでは紹介します。
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出会ってすぐに結婚したせいで、お互いのことを何も知らないムコとツマ。
夫ムコの背中には大きな鳥のタトゥーが描かれており、ツマはそのことが気になっていたが何も聞けないでいた。
ある日、ムコの元に差出人不明の1通の手紙が届く。それが原因で二人の関係はギクシャクしていく…。
大人気小説「きいといゾウ」の実写化作品。不器用な二人の男女の恋愛・結婚が独特の世界観で描かれている作品でした。
個人的に素晴らしいと感じたが宮崎あおいの演技力。車中のシーンでは女性の感情の揺れ動きが表情だけで見事に表現されていました。
改めて思いましたが、すごい女優さんですね。彼女はもっと評価されていいと思う。
『きいろいゾウ』作品情報とキャスト
作品情報
「きいろいゾウ」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:きいろいゾウ
- 公開:2013年
- 原作:西加奈子
- 監督:廣木隆一
- 脚本:黒沢久子、片岡翔
- 配給:ショウゲート
- 制作国:日本
- 年齢制限:G
- 時間:131分
キャスト
「きいろいゾウ」の主要キャストは次の通りです。
- 妻利愛子・ツマ(宮崎あおい)
- 無辜歩・ムコ(向井理)
- 緑(緒川たまき)
- 夏目(リリー・フランキー)
「きいろいゾウ」ネタバレあらすじとラスト結末
1.穏やかな夫婦の日常を覆す手紙
ムコこと無辜歩(向井理)とツマこと妻利愛子(宮崎あおい)は、田舎の古民家で暮らす若い夫婦。
ムコは介護施設で働きながら、売れない小説を書いていた。ツマは、動物や植物と話ができる独特の感性を持っていて、ヤギや犬と友達のように話し、夜には庭のソテツと語り合った。
近所に住む仲の良い老夫婦や、不登校の少年など、周囲の人々と交流し、夫婦は楽しく平穏な日々を送っていた。
ムコは感情を表に出さず、ツマへの想いやざわつく胸の内を日記に綴っていた。
ある時、ムコに差出人のない一通の手紙が届き、ツマの心にはさざ波が立つ。
ムコは手紙を開けずしまい込んだ。出会ってすぐに結婚した2人は、互いに相手の過去や知らない部分に少しずつ不安を抱いていった。
2.知らない過去
ムコの背中には美しい鳥のタトゥーがある。ツマはそれが気になっていたが、話題にすることはなかった。
ツマはムコの日記のことを知りたがるが、ムコははぐらかす。
そして、ムコはツマに、大好きだった叔母の「ない姉ちゃん」の話をした。
男に捨てられ首を吊って自殺した「ない姉ちゃん」を、幼いムコが発見したのだった。
ある時、ムコが働く介護施設に入所していた男性が亡くなった。
そのことでムコは「ない姉ちゃん」の自殺や過去のことが蘇り不安定になっていく。
ムコはしまってあった手紙を開けた。それは、かつての叔母の夫・夏目(リリー・フランキー)からであった。妻を助けてくれと書かれていた。
ムコは再び小説を書き始め、ツマは忘れられない誰かのために書いているのだと思い、庭のソテツに波立つ思いを明かす。
3.語り合えない想い
何も語らないムコに、ツマの不安は募り、ムコの日記を読むようになる。
ページに花や葉が貼られていたことで、ムコはツマが読んでいるのだと気づいたが何も言わず、ツマはムコが気付いていることを知っていたが何も言わずにいた。
ついに2人の会話は日記だけになった。ムコは過去を振り切る思いで、小説を書きあげた。
仕事で東京に行くと言うムコに、ツマは抑えきれない感情を爆発させるのだった。
ラスト結末.過去への決別と新しい日常
ムコは過去のすべてを日記に記し、東京へ向かうと夏目を訪ねる。
夏目の妻・緑(緒川たまき)は鳥の絵を描く画家で、ムコの背中のタトゥーは彼女の絵だった。
若き日、ムコは緑に「ない姉ちゃん」の姿を重ね、緑は夏目と結婚して子供もいたが、子供には重度の障害があったことで泣きくれる日々を送っており、2人は互いの心の傷を埋めるように求め合った。
やがてそれは夏目の知るところとなり、ムコは連絡を絶っていた。しかし子供が亡くなって以降、殻にこもる緑を夏目はどうすることもできず、ムコに助けを求めたのだった。
ムコは書き上げたばかりの夫婦の物語を緑に渡し、緑はムコの背中のタトゥーを見ると生気を取り戻していき、夫と寄り添うことができた。
そしてムコの背中からは解放されたかのように鳥が羽ばたいた。
一方、ツマはムコが出て行ってから、ソテツの声も聞くことができなくなっていた。
ツマはソテツに寄りかかり、ムコさんを返してくださいと月に祈る。
すると、ツマのもとに虹色の鳥の羽が舞い降りた。
その後ムコはツマの元に戻り、お互いに何も聞くことはなかった。
ムコは相変わらず施設で働き、ツマはもう動物や植物の声を聞くことはなかった。
ムコは日記を書くのをやめ、その最後のページには虹色の羽が貼られていた。
「きいろいゾウ」感想と評価【宮崎あおいの演技が素晴らしい】
不器用な男女がおままごとのように結婚し、大人になり本当の夫婦になっていくという普遍的で現実的な土台を、不思議な世界観と強いキャラクターで描いていて、とても面白いストーリーでした。
宮崎あおいはやはり圧巻の演技。
コップを叩きつける狂気にも圧倒されましたが、海へ行く車中の長いワンカットは、様々な心の揺れ動きや感情の起伏が見事に表現されていました。
ほかにも長回しのシーンは多く、日常のドキュメンタリーのような雰囲気が印象的でした。
ソテツの声の大杉連や、妻想いの柄本明など、優しくて癒される脇役陣も素敵です。
ただ、2人の心の揺れ動きや夫婦であることの意味を描き切るには映画では尺が短かったのではないかという気がします。
原作の小説は未読なのですが、この映画を観てかなり興味が湧きました。
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