
『荒野にて』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法をこちらでは紹介します。
『荒野にて)』作品情報とキャスト
作品情報
「荒野にて」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:荒野にて
- 制作:2017年
- 原題:Lean on Pete
- 監督:アンドリュー・ヘイ
- 脚本:アンドリュー・ヘイ
- 配給:ギャガ
- 制作国:イギリス
- 年齢制限:G
- 時間:122分
キャスト
「荒野にて」の主要キャストは次の通りです。
- チャーリー・トンプソン(チャーリー・プラマー)
- レイ・トンプソン(トラヴィス・フィメル)
- クロエ・セヴィニー(ボニー)
- デル・モンゴメリー(スティーヴ・ブシェミ)
- シルヴァー(スティーヴ・ザーン)
- リン(エイミー・サイメッツ)
「荒野にて」ネタバレあらすじとラスト結末
1.チャーリーは競走馬と出会い、深い愛情を注ぐようになる
父(トラヴィス・フィメル)と暮らす15歳の少年チャーリー(チャーリー・プラマー)は、ポートランドに引っ越してきたばかりだ。朝食前にランニングをするのが彼の日課。
そんなチャーリーはまだ友達もおらず、毎日一人で過ごす。
母は蒸発し、かつて楽しく過ごした大好きだったマージ―叔母さん(アリソン・エリオット)は、父との仲違いで音信不通。チャーリーはいつもマージ―を恋しく思っていた。
一方、女遊びの絶えない父はとっかえひっかえ女性を自宅に連れ込み、チャーリーは自分の家でもどこか居場所のなさを感じる。
しかしそんな父でもチャーリーのことを大事に思い、チャーリーも父を慕っていた。
ある日チャーリーは近くの競馬場で出会った馬の調教師デル(スティーヴ・ブシェミ)に16歳と偽ってアシスタントの仕事をもらう。
任された二頭の馬にすぐに親しみを覚えたチャーリーは真摯に世話に励み、そんな彼の仕事ぶりにデルも関心していた。
しかし怪我をした一頭をデルはあっさりと売り飛ばしてしまい、馬に情を寄せる繊細で心優しいチャーリーは、馬を商売道具としてしか見ていないデルにやりきれなさを感じ始める。
2.チャーリーに降りかかる試練
そんなある日、以前父が連れ込んだ女性の夫が家に乗り込んできて、もみ合いになった父は大怪我を負ってしまう。
数日後に入院先の病院で帰らぬ人となり、チャーリーは悲しみに打ちひしがれる。
そんなチャーリーに追い打ちを掛けるかのように、世話をしていた競走馬ピートが売却競走で最下位となり、メキシコへ売り飛ばれることになってしまった。
チャーリーは、これまでさんざん酷使したピートを簡単に売り飛ばすデルに反発し、売らないでほしいと懇願するも聞き入れてもらえない。
自身もかつては馬を愛していたというデルだったが、今やその気持ちは消えてしまっていた。
デルの説得を諦めたチャーリーは大胆な行動に出る。ピートを連れ去り、叔母のマージ―がいるというワイオミングへと向かったのだ。
3.チャーリーは叔母のマージーを探すため荒野を突き進む
ピートを積んだトラックは途中で故障し徒歩を余儀なくされたが、それでもチャーリーは誰もいない荒野をピートとともに歩き続けた。
チャーリーはピートに昔の思い出を語りはじめる。
以前招かれた友人宅で目にした仲の良い家族の光景や、父とマージ―と一緒に暮らしていた幸せだった頃の話。チャーリーが語るのは「家族」への憧れだった。
道中では人との出会いもあった。荒野にポツンと佇む家に水を分けてもらおうと訪れると、そこでは昼間からゲームをする元軍隊の二人の男性がいた。
たまたま訪れた彼らの元上官と付き添いの孫娘が食事をごちそうしてくれたが、彼らもまたチャーリーと同じように居場所にもがいている人たちであることをチャーリーは知るのだった。
そんなある日、悲しい出来事が起こる。日が暮れ始めた荒野を歩いていた時、バイクの音に興奮したピートが道路に飛び出し車にはねられてしまった。
必死にピートの体をさすり声を掛けるチャーリーだったが、ピートはそのまま動かなくなる。
到着した警察官はチャーリーを心配し必要なことを手配すると言ってくれたが、どうしてもマージーを探し出したいチャーリーは施設に送られることを恐れ、その場から立ち去った。
街に出たチャーリーは炊き出しの食堂で出会ったシルバー(スティーヴ・ザーン) target=”_blank”という男性の好意で、彼が暮らすキャンピングカーに身を寄せる。
しかし酒が入ると暴力的になるシルバーは、チャーリーが日雇いで稼いだお金を無理やり奪い、チャーリーを追い出す。
マージ―を探すためにどうしてもお金が必要なチャーリーは、シルバーに逆襲しなんとかお金を取り返す。
そしマージ―が働いているという図書館の情報を得たチャーリーは、その場所と向かった。
ラスト結末.チャーリーはついに自分の居場所を見つける
たどり着いた図書館でチャーリーはついにマージ―と再会し、彼の長い旅はようやく終わった。
マージ―は快くチャーリーを迎え入れ、音信不通になってしまったことを謝った。
少しの間泊めて欲しいとお願いするチャーリーに対し、「ずっと一緒に暮らそう」と伝えた。
チャーリーはやっと安心できる居場所を見つけホッとしたと同時にいろんな感情が押し寄せ、マージ―の胸で子供のように泣きじゃくるのだった。
そしてある日の早朝、そこにはランニングをするチャーリーの姿があった。
「荒野にて」感想・評価・考察【主演チャーリー・プラマーが美しい】
周りに遠慮したり気を遣ったりするチャーリーのやさしさにキュンとする一方で、それは彼の居場所のない不安から来るものだということに気付き、切なさも感じました。
チャーリーが出会う人たちはみな決して悪い人ではないのですが、大人になるにつれ情熱を失ったり、抜け出せなくなった小さな世界で窮屈に生きていたりして、まだ若いチャーリーはどこか抵抗感を覚えたのではないでしょうか。
心が安らげる場所を求めて叔母を探し続けたチャーリーと、行き着いた場所や環境に甘んじる彼らとの対比がとても上手く描かれているなぁと感じました。
この繊細なチャーリー役を演じたチャーリー・プラマーという俳優の憂いのある美しさは惹きつけられるものがあり、静かな場面が多いこの映画にとてもマッチしていました。
大人の世界に足を踏み入れかけている15歳という微妙な年齢の成長物語を、ロードムービーも交えてやさしく描いた素敵な映画です。
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