
映画『触手』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法を紹介します。
映画「触手」はタイトルの通りうねうねと動き、女性に纏わりつく触手を描いた映画。これだけ聞くと、どうしてもイヤラシイものを想像しますよね。
2016年に公開されたメキシコ映画「触手」には、その名の通り、エロティックで怪しい触手が登場します。
しかしイヤラシさを前面に押し出した映画かというと、決してそうではありません。むしろ別の点に重きを置いたドラマ映画なのです。
本記事ではなんかエロそうで手に取りにくい映画「触手」のあらすじや、見た感想をご紹介します。
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『触手』作品情報とキャスト
作品情報
参考記事『触手』予告編
「触手」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:触手
- 制作:2016年
- 原題:La region salvaje
- 監督:アマト・エスカランテ
- 脚本:アマト・エスカランテ、ジブラン・ポルテーラ
- 配給:ウォーターメロン・カンパニー
- 制作国:メキシコ・デンマーク・フランス・ドイツ・ノルウェー・スイス合作
- 年齢制限:G
- 時間:98分
キャスト
「触手」の主要キャストは次の通りです。
- アレハンドラ(ルト・ラモス)
- ヴェロニカ(シモーネ・ブッチョ)
- アンヘル(ヘスス・メサ)
- ファビアン(エデン・ビリャビセンシオ)
映画「触手」ネタバレあらすじとラスト結末
1.DV夫の性欲を満たすだけのセックスにうんざりするアレハンドラ
アレハンドラ(ルト・ラモス)は妙齢の美しい女性。彼女は夫のアンヘル(ヘスス・メサ)と、二人の息子と共に暮らしていた。
夫のアンヘルは粗暴で、子育てに非協力で暴力を振るうDV夫。夫婦仲は良いとは言えない。その上、アレハンドラは姑(アンヘルの母)とも、そりが合わなかった。
しかしアレハンドラが一番頭を悩ませているのは、アンヘルとのセックスだった。
彼のセックスは、ただ自分自身の性欲を満たすためだけのもの。そんなセックスを重ねたとしても、アレハンドラの心と体は満たされるはずが無い。
ある日、アレハンドラの弟であるファビアン(エデン・ビリャビセンシオ)は、勤め先の病院で美しい女性と出会う。ヴェロニカ(シモーネ・ブッチョ)というその女性は腰に大けがを負っており、その治療のため病院を訪れていたのだった。
ゲイであるファビアンは、ヴェロニカに恋愛感情を抱かない。しかし、二人の距離は縮まり、仲の良い友人となった。ヴェロニカはある場所へ、ファビアンを招く。
そこには、ヴェロニカ曰く「宇宙一美しいもの」がいるのだった。
2.ファビアンへの性的暴行事件
アレハンドラと共にクラブを訪れたアンヘルは不満げだった。アレハンドラは別の男性と踊っているし、ゲイであるファビアンまでも、美しい女性と一緒に過ごしていたからである。
実の所、ファビアンとアンヘルには肉体関係があった。アンヘルは妻に一方的なセックスを押し付けながら、その義弟とも関係を結んでいたのだった。
ある日、ファビアンはアンヘルに別れ話を切り出した。アンヘルはそれを受け入れることができない。
アンヘルは取り乱して、酒に飲まれ、アレハンドラの介抱を受ける。しかし、なぜそうなったのかを、アンヘルは妻のアレハンドラに言うことができない。
そんなおり、とある湿地帯でファビアンが大けがをして、全裸で気を失っている所を発見された。意識は無く、性的暴行を受けた痕まであるという。
3.触手に性欲を満たされるアレハンドラ
ファビアンの容体は悪かった。意識は戻らず、命を取り留めたことすら奇跡だという。アレハンドラは、涙ながらにそれを受け止めるしかなかった。
落ち込むアレハンドラを、アンヘルは優しく抱きしめる。これは彼が示した、数少ない優しさの一つだった。
そしてアレハンドラを心配する人間がもう一人いた。それこそが、ファビアンと親しくしていたヴェロニカである。アレハンドラとヴェロニカは、共にファビアンの家に行くことになった。
ファビアンの家には、彼の携帯電話が残っていた。アレハンドラがその内容を見ると、アンヘルから彼にあてた一通のメールが目に入る。
「やりたいから、電話しろ」
その内容で、アレハンドラは夫と弟の関係を知ることになった。そしてまた、アンヘルがファビアン暴行容疑で逮捕される切っ掛けにもなってしまった。
失意のアレハンドラを、ヴェロニカはとある場所へ招く。それは一軒の小屋で、不思議な夫婦が住む、自然に囲まれた美しい場所だった。
アレハンドラはこの場所で、不思議な生物に出会う。それは、不気味な触手でできた生物で、他の生物を魅了し、性欲を刺激する。
美しいとも、恐ろしいともいえるものだった。アレハンドラは、その生物と交わることとなる。
ラスト結末.アンヘルとの別離
触手は魅惑的かつ危険な生物だった。その生体は気に入ると快感を与えるものの、一旦飽きれば、いつかは危害を加えるというのだ。
アレハンドラは、ファビアンもこの場所を訪れていたとヴェロニカから伝えられる。そして一つの真理に辿り着いた。
アンヘルはファビアン暴行の犯人では無く、触手が真犯人だったということを。
ヴェロニカは触手から離れ、「どこか遠く」を目指すことに決めた。このまま触手と関わり続けるのは、彼女にとって危険だからだ。そして同時にアレハンドラも、ファビアンの人工呼吸器を外すことを決めていた。
台所で作業をするアレハンドラの元に、釈放されアンヘルが現れた。復縁を懇願するも、拒絶するアレハンドラ。その態度に激高したアンヘルは、彼女に拳銃を向けるが、誤って自分の足を撃ってしまう。
重症のアンヘルを車に乗せ、アレハンドラは小屋へと向かった。そして、アンヘルを触手へと引き渡す。
アレハンドラには、触手がアンヘルを殺すことを理解していた。
「シャドウハンター」感想・評価・考察【人間の本質を描き出した映画】
映画の題名が「触手」と聞くと、セクシーさを売りにしたB級C級のホラー作品を思い浮かべる人が多いでしょう。
中には、映画ではなくAV・アダルトアニメ・エロ動画だと思わない人もいるかもしれません。
参考記事【2021年版】AV・アダルト動画見放題のおすすめVODを徹底比較
映画「触手」には、確かにそういったシーンが含まれています。しかし、その尺はかなり短いもの。相当丁寧に作り込まれてはいますが、ことさら「エロ」を強調するようなものではありません。
どちらかと言えば、神秘的かつ、不気味。まるでクトゥルフ神話に登場する旧神のようです。
ではこの作品が「エロ」に重きを置いていないとすれば、一体何を描き出しているのでしょうか?
人間誰しもが抱く「性欲」という衝動。そして、その強い衝動に抗えない人間の弱さや依存心。
これらはある意味で人間の本質であり、「触手」の主題もここにあると言えます。
映画「触手」は、一見しただけでは地味な作品です。波乱万丈な展開が起こる訳ではなく、ストーリーはあくまで淡々としています。
しかし上記の点を踏まえてから鑑賞してみると、何とも言えない凄みがあることが分かります。登場人物それぞれの感情が、セリフ数は少ないながら表現されているからです。
本作映画を鑑賞する際には、ストーリーだけでなくそんな登場人物の表情に注目するのがオススメです。
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