
映画『ゼロの未来』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法を紹介します。
『ゼロの未来』作品情報とキャスト
作品情報
「ゼロの未来」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:ゼロの未来
- 制作:2013年
- 原題:The Zero Theorem
- 監督:テリー・ギリアム
- 脚本:パット・ルーシン
- 配給:ショウゲート
- 制作国:イギリス・ルーマニア・フランス・アメリカ合作
- 年齢制限:G
- 時間:107分
キャスト
「ゼロの未来」の主要キャストは次の通りです。
- コーエン・レス(クリストフ・ヴァルツ)
- ベインズリー(メラニー・ティエリー)
- ジョビー(デヴィッド・シューリス)
- ボブ(ルーカス・ヘッジズ)
- マネージメント(マット・デイモン)
- シュリンク・ロム(ティルダ・スウィントン)
映画「ゼロの未来」ネタバレあらすじとラスト結末
1.ゼロの定理の解析
コーエン(クリストフ・ヴァルツ)は、古い教会に一人で暮らし、自分のことを「我ら」という、風変りな中年男。巨大企業マンコム社のプログラマーだが、社会に馴染めず、在宅勤務の申請を出している。
さらにそれは、ある電話を待つためだった。
コーエンは、マンコム社の社長「マネージメント(マット・デイモン)」から在宅勤務を許可され、「ゼロの定理」の解析を求められた。
自宅にはセキュリティが設置され、ひたすらパズルのようなデータ解析をする日々。
電話が鳴るが、待ちわびた電話ではなく、データのアップロードを促す音声だった。何か月も解析に費やすが進展はなく、追い詰められ、次第にストレスが溜まっていった。
ついにコーエンはコンピューターを破壊してしまう。
2.ベインズリーとの出会い
上司は、行き詰っているコーエンの家へ、ベインズリー(メラニー・ティエリー)という女性を寄越す。
美しく魅惑的なベインズリーに、堅物なコーエンも惹かれていった。
そして、かつて人生の意味を教えてくれる電話がかかってきたことを話す。
しかし途中で受話器を落として電話が切れたため、それ以来彼はずっとその電話を待っているのだった。
ベインズリーはそんなコーエンに、力になると言ってくれた。
翌日、コーエンの元にボブがやってくる。
ボブ(ルーカス・ヘッジズ)はマネージメントの息子で、まだ15歳の天才プログラマー。コーエンのサポートに来たのだった。
彼は皆が単なるマネージメントの道具で、ベインズリーも雇われたコールガールだと明かすが、コーエンは信じなかった。
コーエンは、ベインズリーから渡されたVRスーツを着て、ベインズリーのサイトにアクセスしてみた。
夕暮れのビーチで、ビキニ姿のベインズリーとヴァーチャルデートをすると、やがて大きな喜びに包まれた。
3.悲劇的な真実
再びビーチでヴァーチャルデートを楽しむコーエンは、ベインズリーに促され、自分の頭の中へベインズリーを連れて行く。
そこは大きなブラックホールで、2人は中に吸い込まれてしまった。
ビーチに戻ると、ベインズリーはコーエンを心から気の毒に思う。
コーエンはもう解析など投げ出すと言い、ベインズリーに体を求めるが、マネージメントが許さないと言われ、サイトを追い出されてしまう。
VRスーツが壊れ、コーエンはスーツなしでサイトにアクセスするが、そこはただのアダルトサイトだった。
ボブが新たなVRスーツを作って持ってくる。彼は、待っている電話はコーエン自身の魂の声で、新しいスーツで魂にアクセスできると言った。
そこへベインズリーが来て、マネージメントの差し金だったことを謝罪した。
そして愛を伝えるが、コーエンは拒み、ベインズリーは去った。
4.生きることの意味
ボブに誘われ外へ出たコーエンは、公園のベンチで語り、ベインズリーへ想いを馳せた。
コーエンが自分を「私」と言うようになり、ボブは喜んだ。しかしボブは体調が悪くなり、迎えの社員に連れて行かれた。
コーエンは、新しいスーツを着てアクセスするが、エラーを起こしショートしてしまう。
気が付くとマンコム社の中枢にいた。マネージメントが現われ、価値のなくなったコーエンに解雇を告げる。
コーエンは声高に自分の人生の意味を問い、すべてを破壊して暴れる。
壊れた壁の向こうにはブラックホールが広がり、コーエンは穏やかな表情でそこに身を投げるのだった。
そしてコーエンは1人、ベインズリーと過ごしたビーチにいた。やがて夕日が沈んでいった。
「ゼロの未来」感想・評価・考察【キャストと世界観で大満足な作品】
骨格はシンプルですが抽象的な表現が多く、誰かと解釈を語り合うと盛り上がりそうな作品です。
個人的にはテリー・ギリアム監督の世界観は大好きなので、とても楽しめました。
冒頭、暗い教会から外へ出て、テリー・ギリアムの未来が広がるのが凄い。
追いかけて来る広告や、禁止の標識などはキッチュでシニカル。教会のゴシック感や、ビーチのセット感、ボブのお付きのコンビなどギリアム味も満載。
世界観と豪華キャストを楽しむだけでも本作は見ごたえがあります。
主演のクリストフ・ヴァルツの演技はもちろん、メラニー・ティエリーは天使のようだし、当時17歳というルーカス・ヘッジズが最強に可愛い。
無機質なマット・デイモンも弾けたティルダ・スウィントンも、ほんの数分のベン・ウィショーも見逃せませんよ。
ラストのRadiohead(レディオ)のカヴァーは秀逸でした。
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