
映画『ヒーローマニア 生活』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法を紹介します。
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『ヒーローマニア 生活』作品情報とキャスト
作品情報
「ヒーローマニア 生活」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:ヒーローマニア 生活
- 制作:2016年製作
- 原作:福満しげゆき
- 監督:豊島圭介
- 脚本:継田淳
- 配給:東映、日活
- 制作国:日本
- 年齢制限:G
- 時間:109分
キャスト
「ヒーローマニア 生活」の主要キャストは次の通りです。
- 中津 秀利(東出昌大)
- 土志田 誠(窪田正孝)
- 寺沢 カオリ(小松菜奈)
- 日下 孝蔵(片岡鶴太郎)
- 宇野正(船越英一郎)
- 佐々木(村上和成)
- 吉川(黒田大輔)
映画「ヒーローマニア 生活」ネタバレあらすじとラスト結末
1.ヒーローチームの結成
人口30万人ほどの規模の堂堂市に住む中津(東出昌大)は、特に治安の悪い区域「なごみ商店街」のコンビニでアルバイトとして働いている。
中津が店内を見渡すと、しゃがみ込んで酒を飲んでいる連中など、マナーの悪いお客ばかりでうんざりした。中津は自らがヒーローとなって、このお客らを1人ずつ成敗していく妄想をする。
しかし現実には一番おとなしそうなお客の土志田(窪田正孝)に、立ち読みの注意をするのが精一杯だった。
その後、中津は乱暴なお客から財布の中の現金をカツアゲされる。理由は、カップラーメン用のお湯が切れていたからであった。
しかし店内にいた土志田がそのお客を追い、こらしめた。中津は倒れたお客から現金を取り戻し、土志田を追う。
お客の中で一番弱そうな土志田がまるでスパイダーマンのような身体能力を持ち合わせていたことは、中津にとって意外だった。土志田は手製のリールを自由に操り、高い所に登ることもできる。
しかし更に意外だったことは、その後土志田が他人の家のベランダの下着を盗み始めたことだ。
中津は土志田に声を掛け、俺と組んでヒーローみたいに戦わないか?と持ちかける。土志田は唖然とするが、中津はこの街の悪党どもを退治したいと言った。土志田はニートだったが、夜だけなら大丈夫ですと返事をする。
中津と土志田はホームレスの男を虐める不良連中を見つけ、さっそく成敗した。そこに、かなづちが武器である日下(片岡鶴太郎)も加わる。中年の日下は、この街の若者はけしからんと嘆いた。土志田は2人にオロナミンCを配り、3人でそれを飲む。
その後3人は、見せしめに不良を生きたままロープで吊るした。
2.悪党を吊るす日々
この出来事は翌日のニュースで取り上げられる。中津と土志田はこれを中津の家のテレビで見ていたが、そこにメガネっ子の女子高生が突然訪問してきた。
女子高生カオリ(小松菜奈)は、先日土志田に下着泥棒された被害者だったのだ。カオリは、警察に通報されるか、自分を仲間に入れるかの2択を2人に強いる。土志田の説得もあり、中津はしぶしぶカオリをヒーローチームに入れることにした。
カオリは暴走族を処する計画を立て、中津、日下、土志田と共にこれを実行する。暴走族が吊るされたニュースは、翌日テレビで放送された。その後もチームは吊るし魔としての活動を続け、徐々に絆を深めていく。
揃いのジャージを着た4人の吊るし魔たちは、どんどん話題になっていった。カオリにゾッコンである土志田は、彼女に自作のヨーヨーをプレゼントする。
また土志田は中津の家で、偶然サラリーマン用のスーツを見つけた。それについて中津は5年間サラリーマンとして働いていたが、上司が会社の金を使い込み、その不正を指摘したら自分の立場が危うくなったと話す。
土志田は「中津さんこそ、本物のヒーローです」と賞賛するが、中津は微妙な表情を浮かべていた。
3.ヒーローチームの法人化
なごみ商店街の住民は、新たな犯罪に脅かされるようになる。遂に正真正銘の殺人鬼が出没したのだ。犯人の特徴で分かっているのは、黄色いレインコートを着ていることだけだった。
日下は自分らのチームをセキュリティ会社として、法人化することを考える。商店街のホームレスの宇野(船越英一郎)を社長とし、日下が自らの退職金を出資した。宇野は以前人材派遣会社を経営していたが、事業に失敗しホームレスとなっていたのだ。
こうしてヒーローチーム4人は地域密着型の警備保障会社「ともしび綜合警備」の会社の主要メンバーとなった。仕事のない若者を大勢採用したこの会社は、住民からも「安心して暮らせるようになった」と評判になる。
カオリは社長秘書、日下は専務に就任する。中津や土志田は、若者警備チームのリーダー的存在となった。これまでバイトの面接を受けても採用されなかった土志田は、この仕事にやりがいを感じているようだ。
しかし警備チームが容疑者を不当に監禁したり、裏チームが吊るしをやっているなどの悪い噂も流れた。
一方レインコートの通り魔が、また中年男性を殺害する事件が起こる。中津や土志田は、裏チームとして相変わらず吊るしをやっていた。
しかし中津は、この会社の仕事が見当違いな方向に進んでいることに危機感を感じ始める。中津は退職の意を社長の宇野に伝えるが、宇野はサラリーマン時代の中津の悪行を把握していた。なんと、中津は業務上の横領が見つかり、以前勤めていた会社をクビになっていたのだ。
これを横で聞いていた土志田は、驚きを隠せなかった。先日、自分が聞いていた話とあまりにもかけ離れたものだったからだ。日下は、中津の都合の悪い過去を暴露した宇野に、「それを言うのはあんまりだ」と責めた。
4.レインコートの通り魔の正体は!?
中津はその帰り道、中年のおかっぱヘアの女性がともしび警備の若いメンバーに苛められているのを見かける。中津はすぐさま仲介に入るが、逆に若者らに殴られピンチとなり、危ないところを日下に助けられた。
中津の家で、日下は自分がヒーロー活動を始めた本当の理由を話す。自分に孫が出来ると知った時、自分に幼い子供が守れるのかと不安になったからだと言う。
その後、日下はレインコートの通り魔に殺された。日下が息を引き取る直前にこの現場を発見した中津は、逆に疑いをかけられ宇野の元へ連れて行かれる。宇野は中津に「あなたは殺人容疑者だから警察に引き渡す」と言った。しかしその部屋には、黄色いレインコートがある。
宇野は、佐々木という名の黄色いレインコートを着た男を雇っていた。薄気味悪い笑みを浮かべる宇野。
彼が佐々木(村上和成)を雇い、恩人の日下を殺させたとも考えられる。中津は、宇野を信じられないという目で見た。
そこへ土志田が現れ中津を助け、これまで宇野に忠実だと思われていたカオリも、中津と土志田を建物から逃がした。土志田は中津が嘘をついていたことを、少し根に持っている。
帰宅してラーメンを食べる中津と土志田を佐々木が追ってきて、揉み合いとなる。
土志田は胸を刺されるが、栄養ドリンクの瓶を胸ポケットに入れておいたおかげで、命拾いをした。ホッとしたのも束の間、今度は別の黄色いレインコートを着た人物が商店街の天井を突き破って降りて来る。
それは、いつか中津が助けたおかっぱヘアの中年(山崎静代)であった。
中津と土志田は、レインコートの殺人鬼が2人存在することに驚いた。2人は、おそらくおかっぱヘアの方が本家であろうと睨む。間一髪のところで、ヨーヨーを武器にしたカオリが現れ、中津らを助けた。
その後、宇野は再びホームレスとなる。中津は元のコンビニ店員に戻ったが、マナーの悪いお客に明るく注意できるようになっていた。
「ヒーローマニア 生活」感想・評価・考察【良くも悪くもストーリーが荒唐無稽すぎる】
本作品は、人気漫画家である福満しげゆきの漫画『生活』が映画化されたものです。
監督は安達祐実の妖艶なヌード&濡れ場シーンが話題になった「花宵道中」の豊島圭介です(「花宵道中」はNetflixで視聴可能)。
参考Netflixで人気女優のヌード・エロシーンが見られる映画
この映画は和製『キック・アス』などと評されることもありますが、観た人によって好き嫌いがはっきり分かれる作品かも知れません。
ジャンルで言えばヴィジランテ映画です(法律では裁けない悪を自分達の手で滅するような作品)。
否定的な意見としては、主人公がこれといって特定のヒーローに憧れていない点、ただ正義を口実に鬱屈とした日常の憂さ晴らしをしているようにしか見えない点、などが挙げられます。
確かに劇中のほとんどの場面では私刑の危うさが感じられ、ストーリーも荒唐無稽であることは否めません。
しかしラストシーンでは、主人公が元のコンビニ店員の生活に戻る着地となっています。
中津はもはやヒーローではありませんが、気の合う相棒を見つけ笑顔のある生活を送っているのです。
よって本作は、自警団生活を通じて個性豊かな仲間と出会った中津の、心の成長の物語とも解釈できるでしょう。
また、世知辛い世の中をどのように受けとめ生活していくかの、ヒントが得られる作品でもあります。
脇役も個性的な俳優陣が多く、マニアックな楽しみ方ができる作品です。
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