
映画『ミスミソウ』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法を紹介します。
『ミスミソウ』作品情報とキャスト
作品情報
「ミスミソウ」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:ミスミソウ
- 制作:2017年製作
- 原作:押切蓮介
- 監督:内藤瑛亮
- 脚本:唯野未歩子
- 配給:ティ・ジョイ
- 制作国:日本
- 年齢制限:R15+
- 時間:114分
キャスト
「ミスミソウ」の主要キャストは次の通りです。
- 山田杏奈
- 清水尋也
- 大谷凜香
- 森田亜紀
- 大塚れな
- 玉寄世奈
映画「ミスミソウ」ネタバレあらすじとラスト結末
1.エスカレートするいじめと両親の死
父親の転勤で雪国の田舎町に引っ越してきた中学生の春花(山田杏奈)は、酷いいじめに遭っていた。
春花が同じ転校生の晄(読み方:みつる、演者:清水尋也)と親しくすることが、クラスの女王・妙子(大谷凜香)には面白くなかったのだ。
担任はまるで取り合わず、両親は、卒業までの2か月を欠席するように春花に言った。
春花が学校を休んでいると、クラスの流美(大塚れな)が訪ねて来る。春花の代わりに流美がいじめの標的になっており、春花を学校へ連れてくるよう命じられていたのだ。
春花が登校を拒み、いじめを受けることとなった流美は、皆の前で春花をぶっ殺してやると言うのだった。
ある時、春花と妹の祥子(玉寄世奈)は、山道でミスミソウの写真を撮る晄とバッタリ会う。
今は瑞々しい葉のみのミスミソウは、雪どけの後、美しい花を咲かせるという。
その後、春花と晄は、ささやかなデートをするようになった。
しかし2人が楽しい時間を過ごして帰ると、春花の家が真っ赤な炎に包まれていた。
晄は燃え盛る家に飛び込み瀕死の祥子を助け出すが、春花の両親は帰らぬ人となった。
2.壮絶な復讐の始まり
祥子は入院し、春花は近くに住む祖父の家に身を寄せた。火事はクラスメイトたちによる放火だった。
首謀者の流美は妙子に、手柄のように得意気に話し、妙子から「うるさい」とペンで手を刺される。
妙子は美容師を目指し、東京へ進学を希望しているが、父親は許さなかった。流美は、憧れの妙子の絵を何枚も描き続けていた。
やがて雪の積もる季節となり、春花は登校する。晄が話しかけるが、春花は声を失っていた。
放火の発覚を恐れた女子生徒3人が、裏山で春花に自殺を促す。その時1人が放火を自白する発言をする。
すると春花は、その場にあった釘で女子生徒の目を突き刺し、鉄パイプで滅多打ちにして殺した。
残る2人も容赦なくナイフで切りつけ、殴り殺した。
女子生徒たちが行方不明となり焦った男子生徒2人がボウガンで春花を狙うが、彼らも惨殺する。
3.本当の想い
晄が心の支えとなったことで、春花は少しずつ声を取り戻した。流美は春花の復讐に気付き、妙子に電話するが、取り合ってもらえない。
妙子は、放火には関わっていなかったが、春花の元へ行き、自分が元凶であることで許しを乞うた。
春花と妙子は、もともとは仲が良かったのだ。かつては、卒業したら一緒に東京へ行こうと話していた。
しかし晄が現われたことで、妙子の淡い恋心は打ち砕かれたのだった。
春花は妙子を許し、2人は和解する。
妙子は安堵するが、帰り道で半狂乱となった流美に襲われ、包丁で執拗に手を刺されてしまう。
ラスト結末.すべての復讐の終わり
晄は春花に、東京で一緒に暮らそうと言うが、春花は自分の犯行を考え無理だと答える。
しかし晄は春花が家族を選んだと思い、春花の祖父を逆恨みし暴行を加える。
晄には、激しい暴力的な一面があったのだ。晄の手の傷を見て、祖父への暴行に気付いた春花。
その場に流美が現われ、春花の腹を刺すと、晄が流美を殴り殺した。春花はその時、晄の鞄から落ちた写真を見つける。
それは火だるまになる春花の父の姿だった。
春花は腹のナイフを抜いて晄に襲いかかるが、逆に何度も殴られてしまう。
虫の息で起き上がれない春花に、晄はカメラを向けた。
春花は、以前に男子生徒が落としたボウガンを見つけると、力を振り絞り、カメラごと晄を撃ち抜いた。
そして、何とか立ち上がり歩き出すが、やがて絶命する。卒業式には、一命を取り留めた妙子だけが出席していた。
映画「ミスミソウ」感想・評価・考察【春花が最初の復讐を終えて深呼吸するシーンが美しい】
「ハイスコアガール」の押切蓮介先生が原作の作品。
原作漫画は未読ですので、再現度のほどは分かりませんが、閉塞的な田舎の村で全員狂っているという恐怖と胸糞な気持ちはしっかり味わえました。
やっぱり人間が一番怖い…。
「雪」という要素を閉塞感だけでなく、白と赤の対比や、雪が犯行や凶器を隠すといった点などでも巧く活かしていると感じました。
にしても、雪の中にはあんなに凶器が埋まっているとは(笑)
グロ描写も思いのほかしっかりしていました。特に刃物が痛そう(いじめ・復讐の描写はトラウマレベルなので視聴は要注意です)。
個人的に最初に女子3人を殺し終えて、主人公が大きく息をするシーンが個人的には一番好きです。
また後半で差し込まれる春花と妙子の回想シーンはとても可憐で、散々惨劇が繰り広げられた後でなおさら、儚く刹那的な雰囲気でした。
主演の山田杏奈、妙子役の大谷凜香はじめ、若い役者さんばかりですが、演技力がしっかりしていることも好印象です。
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