
映画『ハングリー・ハーツ』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法を紹介します。
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『ハングリー・ハーツ』作品情報とキャスト
作品情報
「ハングリー・ハーツ」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:ハングリー・ハーツ
- 制作:2014年製作
- 原題:Hungry Hearts
- 監督:サベリオ・コスタンツォ
- 脚本:サベリオ・コスタンツォ
- 配給:クロックワークス
- 制作国:イタリア
- 年齢制限:無し
- 時間:109分
キャスト
「ハングリー・ハーツ」の主要キャストは次の通りです。
- アダム・ドライバー
- アルバ・ロルヴァケル
- ロバータ・マクスウェル
- デヴィッド・アーロン・ベイカー
- ヴィクトリア・カルタヘナ
- ジンジャー・カーンズ
映画「ハングリー・ハーツ」ネタバレあらすじとラスト結末
1.妻の選択
中華料理店のトイレに一緒に閉じ込められるという風変りな出会いをしたジュードとミナ。2人は恋に落ち、やがてミナが妊娠し結婚する。
結婚式で訪れたジュードの実家では、母アンもミナを優しく迎えた。
しかし式の後、ハンターに撃ち殺された鹿を目撃したミナは、それ以降同じ夢を繰り返し見るようになり、不安定になった。
もともと彼女はベジタリアンではあったが、ほとんど何も食べなくなる。ジュードはつわりだろうとさして気に留めなかったが、ミナが倒れ運ばれた病院で、お腹の子の発育が悪いことを指摘される。
ミナは心霊占いの店で、赤ん坊が「特別な子ども」だと言われ信じ込み、その後、自然療法に切り替え、検査も拒んだ。
栄養不良で妊娠の経過は思わしくなかったが、無事、男の子を出産した。
2.狂信的な育児法
子どもが生まれてから、ミナはますます極端な独自の育児法に傾倒していった。
生後半年以上経っても一度も外へ連れて行かず、熱が出ても医者に診せることを拒否した。ジュードが説得するも、ミナは頑なだった。
ある時、ミナが出かけている間、ジュードは赤ん坊を病院へ連れて行った。
ミナは自家栽培の野菜などしか与えておらず、赤ん坊は発育不良で深刻な状況だと言う。事の重大さに気付いたジュードは医者の指導通りベビーフードを与えた。
それを知ったミナは怒るが、声を荒らげるジュードに、渋々同意する。しかしベビーフードを与えても体重が増えない。
ミナが密かに、食後に栄養の吸収を妨げるオイルを飲ませていたのだ。ミナにとっては、外気も薬も肉も毒でしかなかった。ジュードは激怒し、思わずミナを叩いてしまう。
3.交わらない家族
息子夫婦から全く連絡がなく心配したジュードの母のアン(ミナの義母・姑)が訪ねて来る。
明らかに様子のおかしいミナにアンは不安を露わにするが、ジュードは、ミナには自分と子どもしかいないと言い、自分たちで解決しようとする。
しかし、ジュードが隠れてベビーフードを与えているのを、ミナは鋭く感づいた。
堪りかねたジュードはソーシャルワーカーに相談し、赤ん坊をアンの元へ預け、保護の手続きをすることにする。
子どもと引き離されたミナは落胆し涙を流した。ジュードにいつでも会いに行っていいと言われ、ミナはアンを訪ねる。
しかし密かに赤ん坊にオイルを飲ませているのをアンに目撃されてしまう。
3人で家に帰りたいと言うミナと、助けが必要だと言うジュードは折り合いがつかなかった。
ミナが再びアンの家を訪ねると、アンは、常軌を逸したミナを警戒する。ミナは隙を見て赤ん坊を連れ出そうとするが、ジュードと揉み合い、転倒して唇に怪我をしてしまう。
すると、赤ん坊を置いて、何も言わず家を出て行った。その晩、警察が訪れる。
ミナが暴行を受けたと通報したのだ。アンは泣き叫び、ジュードは必死に引き止めるが、ミナは赤ん坊を連れて警察とともに去った。
ラスト結末.唯一の解決策
ミナは赤ん坊を連れて海へ行く。母の目で子どもを見つめ、幸せそうに微笑んでいた。
夜になりミナは物音で目覚めた。そして一発の銃声が轟いた…。
「彼女を殺さなければ孫が死んでいた」と殺人容疑で逮捕されたアンが語った。
「ああするしかなかった…」と。やがて月日が流れ、夕暮れの海を、ジュードと幼い息子が手を繋いで歩いていた。
映画「ハングリー・ハーツ」感想・評価・考察【どんな家族でも起こるかもしれない子育て問題】
でき婚の若い夫婦が真剣に向き合えないまま歯車が狂っていき、気付いた時にはもう噛み合わないという、誰にでも起こり得るリアリティに恐怖を感じました。
どこかで別れるのが定石でしょうが、方向性が食い違ったまま悲劇の結末を迎えてしまい、子を思う気持ちは同じで、家族には誰も悪人がいないだけになんともやるせなくなります。
妊娠出産する女性が主人公であり、特に女性は共感する部分も多いはず。私の知人の映画好き女性もミナの気持ちをわからなくも無いと言っていました。
中盤は単調な感じもしましたが、それだけ心理描写が繊細で、さらに不思議な画角の撮り方なども執拗に神経を逆撫でして、結構メンタルが削られます。
また主演2人の演技は見ごたえたっぷり。特にアルバ・ロルヴァケルの抑えた狂気の演技や、子を見る優しい母の表情がとても印象的です。
狂信的な子育て法に走り、子供の命が失われる事件はたびたび日本でも起こりますが、本作は子供の命は救われたのでそこだけは救いでした。
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