
映画『イット・カムズ・アット・ナイト』のネタバレあらすじ結末と感想・解説・評価、さらに動画フルを無料で視聴する方法を紹介します。
『イット・カムズ・アット・ナイト』を高画質&無料で視聴する方法を知りたい方は、以下をご参照ください。
※「イット・カムズ・アット・ナイト」以外の映画・ドラマ・アニメ・バラエティも無料で楽しめる方法です。
『イット・カムズ・アット・ナイト』作品情報とキャスト
作品情報
「イット・カムズ・アット・ナイト」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:イット・カムズ・アット・ナイト
- 制作:2017年製作
- 原題:It Comes at Night
- 監督:トレイ・エドワード・シュルツ
- 脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
- 配給:A24
- 制作国:アメリカ
- 年齢制限:G
- 時間:92分
キャスト
「イット・カムズ・アット・ナイト」の主要キャストは次の通りです。
- ポール(ジョエル・エドガートン )
- サラ(カルメン・イジョゴ)
- トラヴィス(ケルヴィン・ハリソン・Jr)
- ウィル(クリストファー・アボット)
- キム(ライリー・キーオ)
- アンドリュー(グリフィン・ロバート・フォークナー)
映画「イット・カムズ・アット・ナイト」ネタバレあらすじとラスト結末
1.山奥にひっそりと暮らす家族
謎の感染症が広まり、ポール(ジョエル・エドガートン )とその家族は山奥の一軒家でひっそりと生活していた。
ある日、妻サラ(カルメン・イジョゴ)の父親が「それ」に感染し、射殺された。残されたポール、サラ、トラヴィス(ケルヴィン・ハリソン・Jr)は大きな悲しみから、その晩は無言で食事をする。
特にポールとサラの子供であるトラヴィスは、目の前で祖父が射殺され相当にショックを受けていた。わずか17歳のトラヴィスの唯一の友達は、飼い犬のスタンリーだ。
しかしその晩この家にウィル(クリストファー・アボット)という男が不法侵入し、ポール達は乱暴に彼を縄で縛った。父親のポールは感染症に神経質になっており、見知らぬ人物に会う時はガスマスクを着用する。
翌日確認するとウィルは「ポールの家を空き家だと思ったから侵入した」と言う。ウィルには妻と子供がおり、単に水や日用品を求めていた。
ウィルは、ヤギやニワトリの食糧と交換することで取引しようと言う。彼らは、ポールの家から80km離れたところに住んでいた。
ポールら3人は家族会議を開き、この件について相談した。結果、協力し合った方が互いの為になるという結論に到り、取引に応じることとなった。
ポールはウィルを車に乗せ、彼の家族の住む家に向かう。道中では見知らぬ者に銃撃され、動揺したポールは車から降りてその男らを射殺した。
ウィルは、彼らが何か情報を持っていたかも知れないのになぜ殺すのか?とポールを責めた。ポールはこの感染症のおかげでか、相当に疑い深くなっている。
2.他の家族との共同生活
トラヴィスが自室の窓から外を眺めていると、ポールがウィルの家族を連れ戻ってきた。
ポールは屋内にいるトラヴィスやサラを呼び、ウィルの妻キム(ライリー・キーオ)と幼い男の子アンドリュー(グリフィン・ロバート・フォークナー)に紹介する。
その後ポールは居間で、この家のルールをウィル達に説明した。
この家には「夜は外出禁止」や「日中も2人ペアで行動すること」など、感染症や見知らぬ侵入者から身を守るためのルールがたくさんあるのだ。その後、互いの家族は打ち解け笑顔がこの家を満たす。
これは、ずっと身内のみに囲まれて生きてきたトラヴィスにとっても新鮮だった。しかしポールは、彼らがどんなに善人に見えても、家族以外は信用してはいけないとトラヴィスに釘を刺す。
そんな話をしている時、犬のスタンリーが森で何かを見つけたらしく、吠えながら走っていった。そこでトラヴィスやウィルも急いでその後を追う。
それを見付けたポールは、トラヴィスに森に入るなと叱責し、犬は勝手に戻って来るから帰宅しろと強い口調で言った。
3.愛犬スタンリーの死
愛犬スタンリーを心配したトラヴィスは、その日の夕食がほとんど喉を通らなかった。その晩アンドリューが別の部屋で寝ているのを見つけたトラヴィスは、彼の手を引き両親の元へ返す。
その後赤いドアの部屋で奇妙な物音がしたため、トラヴィスは慌ててポールにそのことを報告した。ガスマスクで完全装備したポールが赤いドアを開けると、スタンリーが血を流して倒れていた。
トラヴィスはスタンリーに会いたがるが、ポールはそれを許さない。トラヴィスは、怒りと悲しみで珍しく父に反論する。しかし、スタンリーが感染したリスクを考えたポールは、結局トラヴィスの愛犬を殺し死体を燃やした。
また、この家の中にスタンリーがいたということは、誰かがドアを開けた証拠になる。ポールは、外部からの侵入者があったかも知れないと深刻な顔で話した。
ポールが何より気にしたのは、スタンリーの病気が実はもうトラヴィスにも感染しているのではないかということだ。トラヴィスは一連の事件が起きた時、ガスマスクを着用していなかった。しかしトラヴィスは、絶対ドアに触れていないと言い張る。
またポールは一連の出来事を話している内に、アンドリューが違う場所で寝ていたことなどを知り、この事実にも動揺した。
もしもアンドリューが感染しているなら彼と手を繋いだトラヴィスにも、病気が伝染っている可能性があるからだ。
ラスト結末.猜疑心が招いた悪夢
アンドリューの感染を疑ったポールは、家族間の接触をしばらく避けようと言った。要はポールの家族とウィルの家族は、おのおので食事をとり、行動を別にするということだ。
その晩、トラヴィスは遂に自分が「それ」に感染してしまうという悪夢にうなされた。
翌朝トラヴィスは、ウィル夫妻の会話をこっそり盗み聞きする。どうやらアンドリューの具合が悪いらしく、ウィル達はこの家を出ていきそうな雰囲気だった。
トラヴィスからこの情報を聞きつけたポールとサラは、ガスマスクを装備し銃を持ってアンドリューの様子を聞きに行く。
しかし警戒したウィル達は、ドアをなかなか開けようとしない。ポールが強引に部屋に入ろうとすると、逆にウィルから銃を奪われ食料と水を提供するよう脅された。
やはり、ウィルはこの家を出ていくつもりであった。サラの助けがあってポールは銃を奪い返すが、その場は乱闘となる。
挙句の果てには、ポールがキムに抱かれていた幼いアンドリューを打ち殺してしまった。キムはポールに向かって「人殺し!」と泣き叫んだ。そんなキムも、ポールによって射殺される。
3人が居なくなった後、遂に息子のトラヴィスが発症しポールは号泣する。しんと静まり返った居間のテーブルに、残された夫妻が向かい合って座っていた。
映画「イット・カムズ・アット・ナイト」感想・評価・考察【感染症の恐怖と向き合う作品】
本作品は、「それ」と呼ばれる謎の感染症が蔓延した世界で、極限状態まで追い詰められた人々の内面的な混乱を描いた心理スリラー映画です。
とは言っても、劇中では大自然の中に避難した1つの家族に焦点を当てられており、極めて地味に物語が進行していきます。
感染症を題材にした映画ですが、他の作品と大きく違うのはゾンビなどの化け物が一切出てこないところでしょう。また本作品はほとんどが会話劇であり、ド派手なアクションなどもありません。
この映画は低予算で製作され、良質なマイナー映画の発掘で注目株の「A24」から配給されています。A24は『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』や『ヘレディタリー/継承』の配給でも話題になりましたね。
参考記事「ヘレディタリー/継承」ネタバレあらすじ結末と感想 参考記事「ア・ゴースト・ストーリー」ネタバレあらすじと評価受け止め方によっては、後味の悪いスリラー映画とも解釈できます。
父親のポールが家族の命を守ることに責任を感じ過ぎたため、だんだん人間性を失っていく姿が憐れでもあり、鑑賞後何となく物悲しい気分にさせられてしまいました。
また登場人物らは皆「それ」を恐れますが、実際に「それ」が何であるのかは明確でありません。目に見えない何かと長年戦ったポールの狂気がひしひしと伝わって来るようで、生々しい作品でもあります。
本当に怖いのは人間の想像力なのだ、と思い知らされる作品です。
ssssssssssssssssssssssssssssssssssssssssss