
映画『天国からの奇跡』のネタバレあらすじと、感想・考察・評価を紹介します。
『天国からの奇跡』作品情報とキャスト
作品情報
「天国からの奇跡」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:天国からの奇跡
- 制作:2016年
- 原題:Miracles from Heaven
- 監督:パトリシア・リゲン
- 脚本:ランディ・ブラウン
- 配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 制作国:アメリカ
- 年齢制限:G
- 時間:109分
キャスト
「天国からの奇跡」の主要キャストは次の通りです。
- クリスティ・ビーム(ジェニファー・ガーナー)…アナの母親
- ケヴィン・ビーム(マーティン・ヘンダーソン)…アナの父親
- アナ・ビーム(カイリー・ロジャーズ)…クリスティの娘。腸に重い病気がみつかる
- スコット牧師(ジョン・キャロル・リンチ)…アナの家族を支える牧師
- ヌルコ医師(エウヘニオ・デルベス)…ボストンの名医。アンナの主治医
- アンジェラ(クイーン・ラティファ)…病院で働く黒人ウェイトレス
「天国からの奇跡」ネタバレあらすじとラスト結末
1.娘に重い病気が見つかる
ビーム家の仲良し5人家族はテキサスの田舎町で暮らしている。
父ケヴィン(マーティン・ヘンダーソン)と母クリスティ(ジェニファー・ガーナ―)、そして3人の娘たちは敬虔なクリスチャン。
家族は教会のスコット牧師(ジョン・キャロル・リンチ)や、仲間達に囲まれて楽しい日々を送っていた。
そんなある日、10才の次女アナ(カイリー・ロジャーズ)が激しい腹痛で病院に運ばれ、腸に深刻な疾患が見つかる。一生チューブか胃ろうの食事になると医者に告げられ、両親はショックを受ける。
ボストンにいる名医のヌルコ医師(エウヘニオ・デルベス)を紹介してもらうが、超人気の医師でなかなか予約が取れず、母の焦りと不安は募るばかり。
そんな母の神経を逆なでするかのように、教会の参拝者に「アナが治らないのは両親かアナ本人が罪を犯したからではないか」と心ないことを言われ、母のイライラは頂点に。神への信仰心も揺らぎ始める。
2.名医の元で治療を始める
そして遂に母は強行策に出る。アナを連れ、遠く離れたボストンのヌルコ医師のもとにアポなしで押しかけたのだ。
受付で事情を伝え、なんとか診て欲しいと懇願するもやはり病室には通してもらえず、二人は肩を落として病院をあとにする。
訪れたレストランで出会ったフレンドリーな黒人ウェイトレスのアンジェラ(クイーン・ラティファ)の半ば強引な誘いでボストン観光に連れ出され、アナは久々に楽しい時間を満喫するのだった。
すると母の元に病院から、翌日にヌルコ医師が診てくれるとの連絡が入る。母の熱意に押された受付の女性が話を通してくれたのだ。
検査の結果、治療法はないものの薬が効けば普通の食事には戻れるとのことで、テキサスとボストンを往復するアナの治療が始まった。
しかし治療費や薬代に加え、飛行機代などの出費が重くのしかかる。父が信仰心で乗り切れると信じる一方で、母は一家を苦しめる神に疑念を抱き、祈りを捧げることから遠ざかっていた。
3.治療が難航し家族は疲弊する
アナの病状は一行に良くならず、再検査のため入院することに。
同室になった同年代の小児がんの少女ヘイリーと親しくなり、アナの影響でヘイリーもキリストに興味を持つが、ヘイリーの父親は無駄な期待を抱かせたくないと、アナの母にこっそり苦言を呈していた。
家を守る父は、バイクを売り払ってお金を工面し、家事や育児にも奮闘していたが、ある日、長女アビーをサッカーの選考テストに送迎する約束を失念し、アビーを悲しませてしまう。
一方、アナは辛い腹痛に耐えられず、「死にたい」とこぼし、母はその言葉にショックを受ける。
痛みと不安から反抗的になるアナに付き添う母の疲労も限界にきており、家族はみな少しずつバランスを崩しかけていた。
そんな時、父と二人の娘(アナの姉妹)がアナの病室にサプライズで訪れ、一家5人はまた団結するのだった。
実は父らが病院に向かう際、金欠で飛行機に乗れないところだったが、事情を察した空港の職員が機転を利かせてチケットを発券してくれたのだ。
ラスト結末.奇跡が起きて病気が治る
退院し家に戻ったアナを励まそうと姉アビーが木登りに誘い遊んでいたところ、アナが木の幹に開いた空洞に落ち10メートル下に叩きつけられてしまう。
救助が難航し呼びかけにも反応しないアナを心配する母は、無意識に再び神への祈りを口にしていた。
ようやく助け出されたアナは軽い脳しんとうを起こしただけでケガもなく、医者も信じられないと驚く。
するとその翌日からアナに不思議なことが起こる。鎮痛剤を飲まずに普段通り過ごせたり、お腹の膨張が収まったりと突然回復を見せ始めたのだ。
病院の検査でもすべての症状が消え、腸の機能が正常に戻っていた。説明のつかない治癒にヌルコ医師も驚き、母とともに喜びを分かち合った。
実はアナは事故の際、幽体離脱をしたと言う。あの世に行きかけた時、神様に病気は必ず良くなるから戻るよう言われたと言うのだ。
アナのこの奇跡のような話はメディアでも取り上げられた。
母はこのストーリーを教会でスピーチする。アナを気遣ってくれたアンジェラや病院の受付の女性、空港の職員、そして自身の家族ら全ての人たちの優しさそのものが奇跡であり、改めて神の存在を認識したと語った。
母はすっかり信仰心を取り戻していた。
しかしまたも心ない言葉が投げかけられる。母が注目を浴びたいために全てでっち上げたのではないかというのだ。
すると、一人の男性が立ち上がり母を擁護する。それはあの時の少女ヘイリーの父親だった。
アナが本当に苦しんでいたことを証言し、娘ヘイリーも長く苦しんだが、アナに教わった信仰心により亡くなる前の数週間を平和に過ごせたとアナに感謝した。そして会場はあたたかい空気に包まれた。
その後、一家5人は庭でピザを囲み楽しい日常に戻っていった。
最後に実際のビーム家5人の現在の姿が映し出され、中学生になったアナは病気の再発もなく元気に過ごしていると伝える。
「天国からの奇跡」感想・評価・考察【子役のカイリー・ロジャーズはインスタも人気】
この映画、途中までは王道の病気モノなんですが、後半かなりキリストのゴリ押しになってくるので、人によっては抵抗があるかも知れません。
母親役のジェニファー・ガーナ―の演技が本当にすばらしく、娘を救うためになりふり構わず奔走する姿と、押しつぶされそうな不安の中で起伏する感情を見事に演じていて、彼女ありきの映画だったと言っても過言ではありません。
このリアルな母親像に感動しただけに、神様が治しちゃったとかいうウソみたいな結論がちょっと拍子抜けしちゃいます(笑)。実話だから仕方ありませんが…。
入院先で出会ったヘイリーちゃんとのくだりなんかは、キリストを崇めるためにこれでもか的に無理やり盛り込んだ感じで、正直違和感しかないです。
とは言え、子供の病気ものはホント泣かせますね。アナが死にたいともらした時の母娘二人のシーンは辛くて涙なしでは見られません。
最後に実際のアナちゃんの元気な姿が見られてホッとしました。
ちなみにアナ役(子役)のカイリー・ロジャーズはインスタも人気ですでにフォロワーは6万人を越えていますよ。
カイリー・ロジャーズのインスタはこちら