
映画「レプリカズ」のネタバレあらすじと感想・考察、さらに無料で視聴できる情報をお伝えします。
「レプリカズ」の作品情報とキャスト
作品情報
参考記事映画『レプリカズ』予告編
「レプリカズ」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:レプリカズ
- 原題:Replicas
- 制作:2019年
- 監督:アメリカ
- 制作国:アメリカ
- 時間:107分
- 年齢制限:無し
- 配給:ショウゲート
キャスト
「レプリカズ」の主要キャストは次の通りです。
- ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)…バイオナイン産業研究所の神経科学者
- モナ・フォスター(アリス・イヴ)…ウィリアムの妻。仕事は医師
- エド・ホイットル(トーマス・ミドルディッチ)…ウィリアムの同僚で友人
- ジョーンズ(ジョン・オーティス)…ウィリアムの上司
「レプリカズ」ネタバレあらすじとラスト結末
1.家族を死なせてしまったウィリアム
主人公ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)は、プエルトリコにあるバイオナイン産業実験研究所の科学者である。ある日ウィリアムは、亡くなった兵士の脳内の意識をデータ化し、345番ロボットに移行する実験を行うが失敗した。
ロボットのボディに転送された兵士は自分が誰なのか分からず混乱を起こし、自虐的な行動に走ったのだ。上司のジョーンズ(ジョン・オーティス)は、早く結果を出せとウィリアムを急かした。
その後、家族で旅行に行く予定ウィリアムは、急いで帰宅する。ウィリアムには、妻のモナ(アリス・イヴ)と3人の子供がいた。1番上の娘ソフィと第2子の男の子マット、それからまだ幼い娘のゾーイだ。
フォスター宅にやって来たエドは、ソフィから金魚を預かる。エド(トーマス・ミドルディッチ)はウィリアムの同僚であると同時に、良き友人でもある。
エドから実験がまた失敗したと聞かされる妻モナ。モナは「人間には魂がある」と言い、ウィリアムの実験には反感を持っていた。
その後ウィリアムと家族は車に乗り込み、エドに見送られながら出発する。しかし出発してから間もなくすると天候が悪くなり、不意に大木が倒れて来たため、車は湖へ転落した。
ウィリアムが意識を取り戻した時、家族は車の中で全員死亡していた。失意のどん底に落ちたウィリアムはエドに連絡を入れ、脳のデータを読み取る機材を持ってくるように伝える。
やってきたエドは起こったことを初めて知り、愕然とした。エドはすぐに警察に連絡するべきだと主張するが、ウィリアムは家族をクローンとして蘇らせる気であり、エドの言うことを聞かない。
ウィリアムは転送装置を使い、家族の脳の神経データを抽出する。
2.法律を破り、家族を蘇生する
クローン人間を作ることは法律で禁じられているのだと、エドは再度強く反対する。
しかしウィリアムを哀れに思ったエドは、結局は彼の家族の蘇生に協力した。2人は自分らの勤めている会社から、ポッドなど必要な機材を調達し、ウィリアムの家の研究部屋に運んだ。
ここでまた新たな問題が発生する。生き返らせたい家族は4人だが、クローンを作るためのポッドは3つしかない。
つまり、家族の内誰か1人を諦めなければならないのだ。ウィリアムは泣く泣く、一番幼いゾーイのクローンを諦めた。
仮に万事が上手くいったとして、ゾーイのことはどうするのか?と問うエド。そこでウィリアムはクローンとなる3人の家族の記憶から、ゾーイとの思い出だけを消した。
クローンが形成されるまで、17日程かかる。ウィリアムは自宅に籠りっきりで、会社にも行かなくなった。
ジョーンズからウィリアムのことを尋ねられたエドは、彼なら肺炎に罹ったが症状は重くないと答える。
次第に妻や子供らの不在が騒がれるようになるが、ウィリアムは妻の職場や子供の学校などにメールの返信をし、さも家族が生きているように見せかけた。そうこうしている内に、17日が過ぎる。
クローンの肉体的な出来栄えは完璧だった。ウィリアムは、3人のクローンをそれぞれの部屋のベッドに寝かせ昏睡状態をキープする。3日以内にこのクローンに意識を転換しなけれなならなかったが、これも上手くいった。
クローン作りに反対だったエドであるが、クローンを初めて生み出した達成感から科学者魂が蘇り、ウィリアムと喜びを分かち合う。
3.クローンの家族が抱える違和感
ウィリアムは、大急ぎで家中を片付けゾーイという家族がいた痕跡を消す。
ゾーイの写真や玩具なども全て処分した。他の家族のメンバーは、翌朝何事もなかったように目覚め、普段通りの生活を始めた。
モナは牛乳が腐っていることに疑問を抱くが、ウィリアムはこれを上手く誤魔化す。その日は土曜日であり家族との有意義な時を過ごすはずであったが、エドから連絡が入り急遽出勤した。
新しい兵士のドナーが37分後に到着するので、前回同様345番のロボットへ意識の転送を試みる予定なのだ。しかしウィリアムは、兵士から345番のロボットへの転送はせず、その代わりにこっそり自分の脳のデータを写し取った。
その晩、ソフィが悪夢にうなされたように騒ぎだした。きっとあの晩の事故の記憶が残っているからだと気付いたウィリアムは、ソフィの記憶を更に変更する作業にかかる。
しかしその現場をモナに見つかってしまい、ウィリアムは遂に真実を話すこととなった。
薄々、何かがおかしいと気付いていたモナ。ウィリアムはモナに「君たちはレプリカなのだ」と思い切って伝える。モナは複雑な表情を見せ、ウィリアムに冷たい眼差しを向ける。
翌日の夕食時には、子供らが「ゾーイって誰?」と言い出した。ウィリアムはゾーイに関する物を全て処分したつもりであったが、家の中にはゾーイのクレヨンの落書きや写真が残っていたのだ。
ウィリアムは、子供達のいないところでモナにゾーイという女の子がいたことも伝えた。モナは「私の娘との思い出」を勝手に削除したのか?とウィリアムを責める。
ラスト結末.クローンはバイオナイン社のもの!?
また上司のジョーンズも、ウィリアムがクローンを作ったという事実に気付いていた。
彼は食事中に突然やってきて、君の妻子はわが社のクローンだから自分達の所有物だと言い出す。
「簡単過ぎると思わなかったのか?」とウィリアムに問うジョーンズ。家族の事故は偶然のものであったが、ジョーンズはこのような境遇にあるウィリアムを上手く利用しクローンを作らせたのだった。
恐ろしいことにバイオナイン社はバイオ医療を研究する企業ではなく、軍事目的のための科学研究を行う会社だったのだ。妻子が危ないと思ったウィリアムは、家族を連れ車で飛び出す。
もはや夫婦で喧嘩をしている場合ではないと悟ったモナも、子供を守るため夫に協力した。その後皆はエドのボートで逃げる予定だったが、いざ船着き場まで行くと肝心な鍵が見当たらない。探している間にジョーンズの手下が現れ、家族が拉致されてしまう。
モナや子供達は研究所に連れて行かれるが、そこにはエドもいた。エドはジョーンズに脅されて、ボートの鍵を彼に渡したのだ。
エドはオリジナルのモナの遺体を処理する際に、ジョーンズに見つかってしまったと話す。そこへウィリアムも急いで駆けつけた。
ジョーンズからの要求は「アルゴリズムを渡せ」という内容だ。その後ジョーンズがエドを射殺したため、ウィリアムはジョーンズの要求を呑むことにした。
しかしウィリアムはアルゴリズムを取り出す格好を取りつつも、345番ロボットに自分の脳のデータを移行した。起動した345番ロボットはウィリアムの分身であるため、エドを殺したジョーンズに腹を立てており、反逆に出た。
345番がジョーンズの手下を殺している間に、ウィリアムとモナは子供達を車に避難させる。
ウィリアムは再び研究室に戻り、ジョーンズの死に際に「要求を飲めば、新しい人生を与える」と言った。それから17日後、海岸で戯れるフォスター家。ウィリアムは、ゾーイと手を繋いでいた。
一方アラブ首長国連邦では、ジョーンズが345番ロボットの部下として働いていた。
映画「レプリカズ」感想・評価・考察【前半の盛り上がりはすごいのに】
『レプリカズ』はクローンを題材にしたSFスリラー映画で、生命倫理に違反した科学者が主人公の物語です。
本作品の前半のストーリーでは、やってはいけないことを全部してしまうマッドサイエンティストの暴走が描かれています。法律を破り、本人の合意もなしに家族をクローン化。
さらにはクローンとして蘇生する際に、妻や子供らの記憶を改ざんするなどひやひやさせられるシーンの連続です。
よってこの映画では、ある意味人間の弱さが描かれているとも言えるでしょう。
またクローンという重厚なテーマを扱った作品としては、やや珍作という印象もあります。
「前半は良かったが後半がイマイチ」など評価に賛否がある作品でもありますが、着眼点やアイデアは面白く、ある意味ではちょっと惜しい作品かも知れません。
とはいえ、多くの人々が家族をクローンで蘇らせることができるなら、この科学者と同く倫理に反した行動を取ってしまうのではないか?という危機感がリアルに感じられ、そこが本作品の見どころとなっています。
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