『殺人鬼を飼う女』のあらすじと結末(ネタバレあり)と感想・評価、さらに無料動画の視聴方法をこちらでは紹介します。
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『殺人鬼を飼う女』作品情報とキャスト
作品情報
「殺人鬼を飼う女」の作品情報は次の通りです。
- 作品名:殺人鬼を飼う女
- 公開:2019年
- 原作:大石圭
- 監督:中田秀夫
- 脚本:吉田香織
- 配給:KADOKAWA
- 制作国:日本
- 年齢制限:R18+
- 時間:83分
キャスト
「ハプニング」の主要キャストは次の通りです。
- キョウコ(飛鳥凛)
- 直美(大島正華)
- ゆかり(松山愛里)
- ハル(中谷仁美)
- 田島冬樹(水橋研二)
- 櫻木友香里(根岸季衣)
「殺人鬼を飼う女」ネタバレあらすじとラスト結末
1.ある小説家との出会い
1998年2月14日。1人の少女がビルから男を突き落す。それはキョウコにとって、思い出したくない過去であった。20年後、キョウコはビストロで働いている。
ある日キョウコは、マンションのベランダに干した下着が隣人の家に飛ばされたので、その部屋を訪問する。キョウコは最近このマンションに引っ越してきたばかりなのだ。
出てきたのは中年の男性で、気まずい思いをしながら真っ赤な下着を受け取った。
しかしキョウコはその男が愛読している小説の著者、田島冬樹であると気付く。キョウコは田島に「あなたの小説のファンです」と伝え、デビュー作以外は全て読んでいると話した。
「そんな人いるんだ」と驚く田島。キョウコが帰った後、田島はデビュー作を本棚から探す。
周囲の人には気付かれていないが、実はキョウコは解離性同一性障害を抱えていた。キョウコが職場であるビストロからマンションへ帰宅すると、別人格の直美が出迎える。
直美はレズビアンであった。その他にも性に対して開放的で男好きのユカリ、まるで子供のまま大人になったようなハルがいる。キョウコは子供の頃義理の父から性的な虐待を受けたため、このような人格が潜むようになったのだ。
そこへ小説家の田島が自身のデビュー作を持ってやって来た。田島はたまたま見つけたと言い、デビュー作「私のなかの私」を手渡す。
しかし先日会った時よりもキョウコの反応がぶっきらぼうであったため、田島は不快に感じた。
直美の人格が玄関口に出て、対応したせいだ。レズビアンの直美は、キョウコが男と話すのを許さない。直美はその後キョウコにキスをし、濃厚な性行為を行った。
2.知らない間に悪さをする他の人格たち
翌朝田島はマンションのゴミ捨て場に、先日キョウコに貸した本が捨ててあるのを発見してしまう。傷ついた田島はその直後にキョウコに会ったので、ついカッとなり文句を言った。
キョウコは、直美が本を預かったことも捨てた事も知らない。ごめんなさいと謝るが、田島は怒って立ち去った。
ビストロでの勤務中も、キョウコの頭からそのことが離れなかった。その後金髪でケバケバしい服装をした、中高年の女が店内に入ってきた。女はタバコを吸いながらキョウコに「お金」とせがむ。
これがキョウコの母親であった。キョウコから「母親は亡くなった」と聞かされていたビストロの店長は、驚きを隠せない。
その晩、キョウコはマンションのエレベーターを待っている際に、田島とばったり出会う。キョウコは再度謝罪するが、田島も怒鳴ったりしてすまないと言い、2人は和解した。
田島は自身が書いたこの小説の主人公に恋をしており、そうであるがゆえつい感情的になってしまったと話す。
後日キョウコは母親の家を訪問し、収入の1部を封筒に入れ手渡した。母親は年下の彼氏である亮太に、その封筒から小遣いを渡す。
その後母親が席を外した隙に、キョウコの中の別人格であるユカリが現れ、亮太といちゃつき始めた。2人は連絡先を交換するが、母親から「あんた、本当にキョウコ?」と疑われてしまう。
誰かがいる時に、無断でキョウコと交代するのはルール違反であった。しかしその後ユカリは、亮太と会い大胆にも屋外でセックスをする。
翌朝キョウコのマンションに母親が訪ねてきた。母親は亮太が行方不明であることからパニックに陥っており、その上キョウコと亮太の間に肉体関係があったのではないかと疑っている。
実際、キョウコは男性を挑発するような色気のある赤いドレスを着ていた。しかしこれは別人格ユカリの仕業であり、キョウコは何も知らないのだ。
3.母親の恋人が突然殺される
母親は怒りのあまりキョウコを倒しビンタをし続けるが、そのことに隣人の田島が気付き仲介に入った。
キョウコは田島から傷の手当てを受けた際に、この間借りた本を返そうとする。キョウコは、この小説のエンディングが気に入ったようだ。
田島はこの本の主人公とキョウコがあまりにも似ていることから、「あげます」と言った。田島はキョウコにキスをしようとするが、彼女はやはり男性を受け入れることが出来ず、隣の部屋へ逃げた。
一方雑居ビルの裏で亮太の遺体が発見され、警察はこれを殺人事件とみなす。
直美は、田島とキョウコが同じエレベーターに乗り合わせた際「これ以上キョウコに近づくな!」と警告する。田島は、これによりキョウコが多重人格障害なのだと薄々気が付いた。
キョウコが心配になった田島は、彼女が働くお店を訪ねてみるが、店長から体調不良で休みだと聞く。密かにキョウコに思いを寄せていたビストロの店長は、ややストーカー気味だった。
そして、先日キョウコが亮太と肉体関係を持っているのを目撃してしまう。
その際、キョウコが亮太の頭に大きな石をぶつけ、殺害したのも見てしまったのだ。しかし、店長はそれについて何も言わなかった。
その後田島はマンションで、キョウコを再び訪ねてきた母親と鉢合わせしてしまい、キョウコが過去に義理の父親を殺したのだと聞かされる。その後自分の家に帰宅した母親は、待ち受けていたキョウコに殺害された。
キョウコは、自分の中に殺人鬼を飼っているのである。殺害したのはユカリだと思われるが、正確には誰なのか分からない。
ラスト結末.小説家田島の愛
田島は玄関にキョウコの母親の免許証が落ちているのを見つけ、彼女の住所を訪ねる。
しかし母親は既に殺害されており、そこには先日自分がプレゼントした小説「私のなかの私」が落ちていた。
一方キョウコには、母親が死んだと警察から連絡が入る。見ると、キョウコの体には血痕が残っていた。キョウコは自分が知らない内に母親を殺してしまったのだと悟り、ショックを受ける。
またキョウコは今後自分が田島も殺すのではないか?という恐怖に駆られ、バスルームでの自殺を考えた。
直美はこれを止めさせようと、必死だ。そこへ田島が現れ、しきりとドアをノックする。キョウコは田島に「私の中には化け物がいて、その化け物が人を殺してしまうから来ないで」と言う。
田島は君になら殺されても構わないと思っているのだと、思いを伝えた。この言葉を聞き田島を迎え入れたキョウコは、彼に抱きつき泣き崩れた。
その後、キョウコと田島は抱き合った。2人は激しいセックスに溺れるが、次第に他の人格の直美やユカリも加わる。しかし幼い人格のハルだけはこれに参加せず、マンションのベランダから人形を突き落とした。
キョウコは快楽の絶頂に達するが、その後複数の腕が田島の首を絞め、殺す。
「あなたの命なんかじゃ私の愛は満たせない」田島の小説の一節だ。遠くからパトカーのサイレンの音が聞こえてきた。
「殺人鬼を飼う女」感想と評価【大人のおもちゃを使ったプレイもあるエロティックホラー】
『殺人鬼を飼う女』は、2019年に公開されたエロティックホラー映画です。
本作品は大石圭の同名小説が映画化されたものですが、『リング』や『クロユリ団地』の監督で知られる中田秀夫によって監督されたことでも注目を集めています。
劇中にはレズや複数プレイ、さらには電動バイブ(大人のおもちゃ)を使ったプレイなど濃厚なエロティックなシーンが多数盛り込まれており、中田監督がこのような作品を撮るのは意外だ、という意見も見受けられました。
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本作品の主人公キョウコは、複数の人格を持つ女性です。キョウコは内気で大人しい性格の女性なのですが、過激な性格の直美やユカリを抱えていることで、周囲から変な目で見られてしまいます。
そのキョウコ以外の人格をそれぞれ別の女優が演じているのが、この映画の大きな特徴と言えるでしょう。キョウコが自宅に帰宅した時に、直美、ユカリらひょっこり顔を現わし、まるで本当に存在する人物のように会話を始めるのも興味深いです。
小説「私のなかの私」のエンディングと重なり合うようなラストシーンは物悲しくもありますが、田島という小説家の優しさがほんのり伝わってくる希望ある着地となっています。
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